割賦の残債に注意
あとは通信事業者でiPhoneを買っていると、割賦や割引がついてくることがある。まず割賦については、解約(MNP)時に残債を一括で支払ってしまえばいい。解約しても残債はなくならない。
端末購入時についてくる割引とは、NTTドコモの「月々サポート」、auの「毎月割」、ソフトバンクの「月月割」など、端末購入後の24ヶ月間だけ適用される割引のことだ。各社の料金はこの割引ありきで設定されている面があり、割引が終わってしまうとかなり割高になってしまうので、大手事業者では2年おきにスマートフォンを買い換えるのが一般的となっている。
この割引は解約(MNP)すると消失するので、割引の残高が残ってるのにMNPするのは損と感じてしまうが、割引後の価格と比べても格安SIMの方が安いことすらあるので、残高が残ったままでも気にせずMNPしてしまって良い。それより、逆に割引が切れてしまうと割高になってしまうので、割引がなくなっていたらすぐにMNPを検討した方が良い。
料金が安いプランは端末購入の割引がないケースも
なお最近は、auのピタットプランやソフトバンクのウルトラギガモンスター+、NTTドコモのdocomo withなど、端末購入の割引がない代わりにもともとの料金が安いプランもある。そちらの場合は割引残高などを気にせず、2年縛りだけ気にしてMNPできる。
2年縛りの更新期間や端末購入時の割引・割賦については、NTTドコモの「My docomo」、auの「My au」、ソフトバンクの「My SoftBank」といったサポートサイトで確認できる。ドコモの場合、2年縛りの満了月がわかるので、そのあとの2ヶ月間が更新期間となる。
格安SIMの事業者選びのちょっとしたコツ
あとMNPするにあたって必要なのは、どこの格安SIM事業者に移行するか決めることだ。これは非常に難しいが、大手を選べば間違いない。大手何社かの料金プランなどを調べ、自分に合った事業者を探し出そう。
格安SIM事業者は大手通信事業者のように、全国各地のショップなどは持っていない。料金の問い合わせから契約手続きまで、基本的には公式サイト上で行なう形式だ。しかし大きめの家電量販店だと販売代理をしていたりして、そうした場所なら、店頭でMNP転入手続きまでやってくれることがある。ただ、MNPするなら事前にいろいろ準備が必要で、フラっとお店に立ち寄って適当に契約しても、問題が発生しやすい。まずはどんな格安SIM事業者がどんなサービスを提供しているかを調べたり、自分が利用するとどのくらい安くなるかの計算や必要なサービスが揃っているかのチェックをするなど、情報収集から準備を進めて行こう。
取材・文/白根雅彦