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40周年を迎えた三菱ピックアップトラック、初代「フォルテ」からの歴史を振り返る

2018.09.21

1978年に発売した三菱自動車の1トンピックアップトラックが生誕40周年を迎えた。初代『L200』(日本名『フォルテ』)を起源とする5代目まで、今日にいたる40年間での累計生産台数は約470万台。

2017年度では、三菱自動車の販売台数の約15%を占め、車種別では2位となる世界戦略車で、これまで約150カ国で販売している。

歴代モデルを通じ、ピックアップトラックに求められる優れた耐久性、堅牢性、走破性に加えプライベートユースで求められる快適性・乗り心地の良さを実現し、アセアン・豪州・欧州・中南米・中近東・アフリカなどで好評を博してきた。

また、三菱自動車が得意とする4WD車の先駆者的な存在であり、後の『パジェロ』や『デリカ(4WD)』などに繋がる基礎を築いた重要な車種の一つだ。そこで、初代から5代目までの歴史を振り返ってみたいと思う。

1978年 初代『フォルテ/L200』

北米を中心に海外での小型ピックアップトラックの需要は大きく、「世界的に通用する車を作って世界市場に進出する」という方針のもと誕生。日本の旧大江工場(愛知県)、一部はタイのラムチャバン工場で生産し、グローバルに展開した。

北米、タイ、サウジアラビアで行った大規模な耐久走行試験によって耐久性と堅牢性を磨き上げたことから、日本ではイタリア語で「強い」を意味する『フォルテ』と名付けた。また、発売から2年後の1980年にはパートタイム式の4WD車を追加し、後の『パジェロ』『デリカ(4WD)』などの4WD車の礎となった。

1986年 2代目『ストラーダ/L200』

2代目では、コンパクトなサイズで近代的かつ力強いスタイリング、クラストップレベルの居住性を実現したシングルキャブを1986年に発売。ピックアップトラックに求められる耐久性、堅牢性、耐腐食性を高めながら、プライベートユースでも快適な操縦安定性を実現した。

1991年に追加したダブルキャブは、オフローダーとしての迫力あるワイドフェンダーやアウトドアレジャーにも最適な機能装備を採用。日本ではイタリア語で「道」を意味する『ストラーダ』として販売した。

1995年 3代目『ストラーダ/L200』

3代目からはタイで集中生産し、豪州・欧州・中南米・中近東・アフリカなどに輸出。日本では1997年より輸入販売した。約9年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目は、コマーシャルユースのみならずプライベートユースにも適したピックアップとして内外観の一新、ダブルキャブは5名乗車に十分な居住空間を誇る快適なトランスポーターとして人気を博した。

また、動力性能を向上させ、2WD/4WDの切り替え操作が容易な「イージーセレクト4WD」システムの採用などにより、機動力、走破性を高めている。

2005年 4代目『トライトン/L200』

4代目は “スポーツ・ユーティリティ・トラック”というコンセプトのもと、ピックアップトラックとしての機能を磨き上げるとともに、内外観を洗練させ、プライベートユースでの快適性を高めた。

世界一過酷なダカールラリーを制した『パジェロ エボリューション』をモチーフとしたフロントフェイス、キャビンとカーゴベッドを融合するJラインなど斬新な外観を特徴とし、耐久性を向上させたフレーム、出力を向上させた新開発エンジンを採用。乗用車並みの快適な乗り心地を実現した。日本では2006年より輸入販売。

2014年 5代目『トライトン/L200』現行モデル(海外のみで販売)

5代目は先代モデルのコンセプトを継承・進化させた“究極のスポーツ・ユーティリティ・トラック”として、いっそう進化。躍動感溢れるアスリートを彷彿とさせるスタイリング、ゆとりある居住空間と十分な積載容量を実現。

また、新開発ディーゼルエンジン等により多人数乗車、長距離移動、荷物フル積載などあらゆる場面で力強い動力性能を発揮するとともに、乗用車並みの静粛性と快適性も実現した。

堅牢なシャシーフレームと衝突安全強化ボディ「RISE」、不安定な車両挙動を抑えるアクティブスタビリティ&トラクションコントロールなどにより安全性を高めている。

三菱自動車が、歴代のピックアップトラックで提供してきたものは、本質的な価値である耐久性、堅牢性、オン・オフを問わない走行性能であり、プライベートユースにも適応する快適性。個々の機能装備は時代によって変化してきたが、歴代モデルを貫くアイデンティティは変わらない。

そして、2018年、三菱自動車のピックアップトラックは更なる進化を遂げる!

関連情報:https://www.mitsubishi-motors.com/jp/

構成/編集部

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