つまり「フェイスラインのたるみ」は、客観的に見てはじめて気づく盲点!
年齢による顔の形状変化を客観的に示したシミュレーション画像を見る前後で、「フェイスラインのたるみ」に対する意識が、どう変化するかを調べたアンケートにおいて、視聴前に、10年後深刻化しそうな3大肌悩みとして「フェイスラインのたるみ」をあげた人は、わずか34.0%だったものの、 視聴後に 同じ質問で「フェイスラインのたるみ」 をあげた人は1.7倍の、57.9%となった。「フェイスラインのたるみ」の深刻さは、多くの人にとって客観的なシミュレーションを見るまで気づかない盲点となっていたことがわかる。
また、自身の肌悩みについて「フェイスラインのたるみ」をあげた人に対し、「フェイスラインのたるみ」が気になったシーンをあげてもらったアンケートでは、「証明写真を撮ったとき」や「同窓会の写真を見たとき」といった回答が多くみられ、コメントからも、「フェイスラインのたるみ」は客観的に見てはじめて気づくケースが多いことが伺える。
現在フェイスラインのケアを行っていると答えた人【n=401】に対して効果的なケアができていると思うかを尋ねたアンケートにおいて、効果的なケアができていないと回答した人は、85.5%という結果に。多くの女性が、現状のケアに満足していないことが伺える。
効果的なケアができていないと感じる人【n=343】が答えたその理由については、第1位が「どのような対策が効くのかわからないから(61.5%)」、第2位が「効果が見えづらいから(44.0%)」と、フェイスラインのケアは何が正解なのかわからず悩んでいたり、目に見えた効果がなく不安に思っている人が多いことが浮き彫りになった。
適切なケアで、フェイスラインのたるみの予防・改善に取り組もう
フェイスラインのたるみについて、株式会社資生堂ライフサイエンス研究センター江連智暢主任研究員は 「シミやしわなどに比べ、正面から鏡を見るだけではわかりづらいため、多くの人がフェイスラインのたるみの深刻さに気がついていません。フェイスラインは乱れることで顔の印象を大きく変え、顔を老けて見せたり、顔を大きく見せてしまうことがあるため、適切なケアが必要です。フェイスラインのたるみ(乱れ)は、エイジングによる真皮の衰えなどが原因で引き起こされることがわかっています。たるまない習慣として、自分にあった化粧品や、マッサージ、エクササイズなどの正しい方法を取り入れて、ぜひ積極的にフェイスラインのたるみの予防・改善に取り組んでいただきたいです」と話している。
自分では気がつかないフェイスラインのたるみ
上の図は、同一人物の正面から見た顔と斜め45度から見た顔の写真。正面から見る顔より、斜め45度から見る顔のほうが、加齢による肌のたるみによる影が目立つため、老けて見えることがわかる。しかし、多くの女性達が普段は正面からしか自分の顔を見ることがないので、普段見慣れている「自分目線」の正面顔と「他人目線」の斜め45度顔で、自分の年齢印象が異なることに気がついていない。40代の一般女性およそ40名に、正面から撮影した自分の顔写真と、斜め45度から撮影した自分の顔写真で見た目年齢を比較してもらった実験を行ったところ、斜め45度顔のほうが平均して10歳上に見えるという結果がわかった。中には、正面から見たときの顔は20代と答えたのに、斜め45度顔は40代と答えた人も。日頃鏡で見ているだけでは、フェイスラインのたるみの深刻さに気づかず、ケアを怠ってしまう人も多いのだ。
※『「他人目線」でたるみケア』(講談社)より一部抜粋
<江連智暢 プロフィール>
株式会社資生堂 ライフサイエンス研究センター主任研究員。1990年4月入社。入社以来一貫してアンチエイジング領域の研究開発に従事。皮膚科学研究を基点に体系的なアンチエイジング理論を生み出し、多くの主力製品を開発。化粧品業界のオリンピックと言われる国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)の世界大会で世界初の2大会連続で最優秀賞を獲得したほか、皮膚科学の国際学会、日本美容皮膚科学会、日本結合組織学会などの専門学会でも受賞。日本粧業会から功労賞を受賞。同社の研究開発の最先端で活動中。著書に『顔の老化メカニズム たるみとシワの仕組みを解明する』(日刊工業新聞社) 『「他人目線」でたるみケア』(講談社)がある。
<調査概要>
■サンプル数 :1,000人
■調査対象 :30~50代の女性
■調査方法 :インターネット調査
■調査時期 :2018年7月
出典元:株式会社 資生堂
構成/こじへい