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ダイニチ工業が石油ファンヒーターでトップシェアを維持し続ける理由

2018.09.18

今冬に投入する石油ファンヒーターと加湿器の新製品の進化ポイント

 最後に、今冬向けに発売された新製品について簡単に触れておきたい。

 まず石油ファンヒーターでは、自ら「ダイニチ史上最高」と銘打った『SGXタイプ』と、『FZタイプ』を発売した。

SGXタイプ

FZタイプ

『SGXタイプ』は2枚の固定ルーバーと3枚の動くフラップの計5枚の羽根が効率よく温風を運ぶのが特徴。2枚の固定ルーバーは温風が前方向に流れるよう、上部から吹き降りる温風を受け止め、3枚の動くフラップは火力に応じて角度を変え、温風の方向を決める。

 また、着火時間が業界最速の40秒からさらに5秒短縮し35秒を実現。運転開始時に自動で火力アップするオートターボ運転と組み合わせることで、寒いときでも素早く部屋を暖める。さらに未燃ガスを燃やしきり噴射を瞬時に遮断する独自の消臭システムを強化し、消化時の臭いを従来比で約40%低減した。

 操作性についても、従来品より改善。操作パネルに23.4°の傾斜をつけた。23.4°という傾斜角度は、操作時のボタンの押しやすさと確認時の見やすさを両立するため、あらゆる生活シーンから導き出した角度だという。

『FZタイプ』は家庭用石油ファンヒーターとしては最大の暖房力を持っており、業務用石油ストーブの10kWモデルと同等の出力を誇る。同社の業務用石油ストープ『FMシリーズ』(最大出力10kWタイプ)が一番多く使われているのが一般家庭であったことが判明したことから、同等の出力を誇り家庭で設置しやすいものとして開発された。

 360°方向に放熱するため、設置の際は四方を1.5m以上開けないといけない『FMシリーズ』と違い、『FZタイプ』は温風が前面からしか出ないため壁際に設置するこが可能。給油も部屋の中で行なわないとならない『FZタイプ』と違い、部屋の外で給油できるカートリッジタンクを採用している。

 一方、加湿器は『RXシリーズ』と『HDシリーズ パワフルモデル』を投入した。最大の特徴は、タンク内の雑菌の繁殖を抑える「Ag+抗菌アタッチメント」を搭載し、内部をより衛生的に保てるようにしたことだ。

RXシリーズ

HDシリーズ パワフルモデル

「Ag+抗菌アタッチメント」とは、タンクキャップの内側に取り付けるもの。「臭い対策が面倒」「水アカがつきにくい加工がしてあると便利」といったタンクやトレイ内の衛生面を気にする声が多いことからつくられた。内部にある粒状の抗菌材に水が触れると、抗菌成分の銀イオンが水中に溶け出し、雑菌の繁殖を抑制。塩素が抜けた後も水の腐敗やトレイからの臭い発生を抑える。

 効果は、装着6時間で99%の菌を抑制。レジオネラ菌に対する抗菌効果も一般社団法人日本食品分析センターの試験によって確認されている。2018年1月に大分県の特別養護老人ホームで起きた、超音波加湿器に入り込み空気中に放出されたレジオネラ菌を吸い込んだことで高齢男性が死亡した事故を受け、厚生労働省が「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針」の一部改正に対応した形だ。

 ハイブリッド式は原理上、細菌に対するリスクは低いが、清潔な加湿をするには定期的なメンテナンスが欠かせない。これまでも加湿器のメンテナンス性向上に努めてきたが、以上のような背景からこれまで搭載してきた「抗菌エアフィルター」「抗菌気化フィルター」「抗菌フラットトレイ」に新たに追加することで、清潔性を高めることにした。

 また、学校や病院、介護施設などに適した『HDシリーズ パワフルモデル』については、操作プレートに抗菌加工を実施。表面に雑菌が繁殖するのを抑制することで、清潔性を高めた。

製品情報
https://www.dainichi-net.co.jp/products/fanheater/
https://www.dainichi-net.co.jp/products/humidifier/

文/大沢裕司

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