ビジネスパーソンに送る!秋風邪予防の方法4つ
秋風邪予防の方法について具体的に筋野先生は次のことを挙げる。
1.うがい・手洗い・マスク
「基本はうがい、手洗い、マスクです。先ほども述べた通り、ウイルスの感染経路をしっかり遮断することが重要です」
2.自律神経のバランスを整える
「残暑も厳しくなり、かつ日中と夜の寒暖差も著しくなります。夏バテを引きずっていたり、睡眠も浅くなっていたりする方も多いと思います。まずは規則正しい生活をすること。夜ふかしや偏った食事・運動不足・日光に当たらな過ぎなどの生活を送っていると、自律神経のバランスが崩れます。適度にリラックスすること。夜寝る前や疲れときは、ストレッチをしたり・アロマやマッサージをしたりするのも良いです。体を冷やさないようにしましょう。寒暖差が激しい季節になりますので、夜にしっかり入浴することをおすすめます」
3.気象病にも注意
「台風や急激な気圧の変化でも自律神経のバランスが崩れます。いわゆる気象病にも注意しましょう。気象病で体調が崩れると秋風邪も引きやすくなりますので注意が必要です。気象病になりやすい方は、事前に自律神経のバランスを整えるようにしましょう」
4.予防に神経質になりすぎない
「いくら予防していても、風邪にかかるときはかかってしまします。ですので過剰に予防策にこだわり、神経質にこれを実施することはよくないと考えられます。こだわりすぎると、逆にストレスになります。自分の中で無理をしないでできることをする、長く継続できることを取り入れるようにすることが一番大切です」
今年は残暑も厳しく、いつもとは異なることから、ちょっと油断すると体調も崩しやすいといえる。秋風邪予防は特に意識して実践しよう。
(取材協力)
医師 筋野 恵介先生
埼玉医科大学病院 感染症・ER科 助教。海外・国内の感染症の治療・抗菌薬の適正使用の指導等が専門。ER科にも所属し、内科・外科・整形外科等の救急疾患治療に従事。現在はのぞみクリニックに勤務。
http://www.nozomiclinic.jp/
取材・文/石原亜香利