ただいま放送中のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」。平均視聴率が約20%の人気ドラマだが、それに付随して「五平餅」の人気も上昇している。
五平餅とは、炊いた米をつぶし、扁平な状態にしながら串に貼り付けて焼いた、中部地方の一部に伝わる素朴な郷土食。ドラマの舞台である東美濃市も五平餅が名物で、ヒロインの祖父が営む食堂の看板メニューでもあり、後に成長したヒロインが立ち上げたカフェでも五平餅が作られる。
ストーリーを推進する一つのファクターであることから、全国的に注目されはじめ、ご当地では五平餅を提供する特別列車を走らせたり、五平餅の名店約130店を網羅したマップを制作するなど、ちょっとしたブームになっている。
そうした五平餅とは別路線で、ドラマにちなんだ製品を開発したのが、同じ岐阜県の養老郡にある創業1919年の老舗、高木製麺工場だ。製品名は、「半分、白い。」。
もったいぶらずに先にネタ晴らししてしまうと、「半分、白い。」とは、乾麺うどん。
麺の一本一本が、半分は白、その裏が青の2色になっているのが大きな特徴。高木製麺工場の楽天ストアで、3人前(80g×3、スープ付き)パックで販売されている。
アイデア先行で奇をてらってはいるが、素材の小麦粉は、岐阜県内の契約農家が手間ひまかけて栽培した名品種「たまひかり」のみを粗挽きしたもの。粗挽きすることで、小麦の香り・味がよくなるという。この小麦粉を使い、麺の短い状態で乾燥させる昔ながらの「しまだ式」製法で作った、妥協のない一品に仕上げている。
パッケージには、東美濃歴史街道協議会の「青い、岐阜」キャンペーンのロゴが入り、岐阜県のお墨付きであることがわかる。