「トランプラス」で神経衰弱をやってみた
実際にやってみて、どれほど面白みが増すのだろうか? 4人集めて神経衰弱をやってみた(「爆弾除去」ルール採用)。
「トランプラス」で神経衰弱をしているところ
(プロトタイプのため裏面は白だが、製品版は模様が入る)
散りばめられた60枚近くの裏向きのカードの中に、ブレイクが4枚、シャッフルが2枚潜んでいる。開始してしばらくの間は、それらのカードにあたることなく、淡々と進んでゆく…するうち、1人がブレイクを引いた。次に引いた1枚もブレイクであれば、「爆弾除去」ルールにしたがい、これら2枚は取り除くことになるが、失敗。ブレイクは元の位置に戻し、その人は自分が獲得しているペアを右隣の人に渡すはめになった。
そして、またしばらくふつうの神経衰弱が続き、別の人がさっきとは別の位置でブレイクを引いた。最初のブレイクの位置の記憶があやふやで、「爆弾除去」ならずで、この人もペアカードを失う。
この時点で、両方のブレイクの位置を記憶している人が有利となるわけで、1人が「両方の位置を記憶してるよ」雰囲気が満々であった。しかし、彼は自分の手番が回ってきてもブレイクには手を触れず、別のカードのペアを取った。ブレイクを2枚取っても捨てるだけなので、「地雷」として置いたままの方が得策と判断したのは間違いない。ところが、直後にシャッフルが引かれて、カードの位置が全部リセットされてしまう…
このようなかんじで、「いまさらトランプ?」と言ってた人も熱中し、対戦は緩急つけながら盛り上がった。ホームパーティーや、クリスマスなど年末年始のイベントでも重宝できるので、一家に1セットあってもよいアイテムだと思う。
「トランプラス」はクラウドファンディングサイトで入手可
「トランプラス」の開発元は(株)スージーラボ(大阪府)。日々の生活や周囲の人たちが話す何気ないニーズから着想を得て、付箋付き週間カレンダー「TAGPLAN」などアイデア商品を出している。「トランプラス」も、グループ旅行の際に宿泊先でトランプをしたときの体験がきっかけとなって生まれたという。
「トランプラス」は、クラウドファンディングのMakuakeにて予約注文ができる。1セット2700円からで、12月の発送となる。受付は9月20日までなので、いつものトランプに、ちょっと刺激をプラスして楽しみたい方は早めに注文しておこう。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)