【1:30経過】
3、手鍋に酢を入れて火にかけつつ、にんにく、鷹の爪、パプリカ、砂糖、塩を加えて沸かし、そのまま1~2分ほど煮込んで火を止めれば完成です。その後はじっくり冷まして味を入れましょう。
★POINT
ピクルスは、煮ている時よりも冷ましている間に味が入り込んでいきます(沸かし過ぎると酸味が飛びます)。なので、若めで食べたい方は粗熱が取れたあたりで食べてもいいですし、もっとキツく酸味を効かせたいという方は粗熱が取れたのち、冷蔵庫で半日~2日程寝かせてください。時間をかければかけるほど酸味が入るので、味の変化を楽しみながら少しづつ頂くのもいいと思います。また、火にかけている間は必ず換気扇を回しましょう。酢の酸味でむせてしまいますよ。
【5:00経過】
いかがでしょうか。赤と黄色がよく映えたビジュアルですね。少し大きめに切ったので、歯ごたえもばっちり。食べれば甘酸っぱさが舌と喉を刺激し、お酒が欲しくなる一品です。これはもう、ワインのお供で間違いないでしょう! ピクルスといえばコルニッション(小ぶりのキュウリ)がメジャーですが、パプリカをはじめその他どんな野菜でも美味しくできるのでぜひお試しいただければと思います。作り方で1番のポイントは『ひと沸かししたあと、ゆっくり常温に冷ましながら味を入れる』ということですよ。お忘れなく。それでは、今宵もどうぞ良いお酒を!
『お料理うんちくツイート』~米酢と穀物酢の違い~
日本における酢と言えば、米酢と穀物酢である。米酢は字の如く米を原料とし、酢1ℓを作るのに米40g以上を使っているということが定義。米以外に混ぜ物無しであれば純米酢と呼ばれる。穀物酢は米を含むなんらかの穀物が原料で、こちらも1ℓに対し穀物が40g以上使用されている物というのが定義。穀物酢に使われる原料は米、小麦、酒粕、コーンなど。米酢は香りが強いが火にかけると香りは飛んでしまう。穀物酢は万能型で、まろやかな香りで加熱に強いという特徴がある。
文/ムッシュ・フジタ