■連載/文具ソムリエール菅 未里の「誘惑文具」
質問:仕事柄、紙の資料を頂くことが多いのですが、いつも持ち運び方に悩みます。というのも、折りたたまずに運びたいのですが、カバンがそこまで大きくないからです。いい方法はないでしょうか?
開いたときにテンションが上がる中身にも注目!
A:仕事で使われる資料や契約書はA4が多いと思いますが、A4がそのまま入るカバンは、それなりに大きいものに限られます。かといって、折ってしまうには抵抗がある。
どうやら同じお悩みをお持ちの方は多いようで、各社からいくつか、折り目を付けずにA4を半分に折りたためるファイルが出ていますので、チェックしてみてください。実は、私が監修させて頂いた「ラシエンヌ たたむファイル」(学研ステイフル)も同じコンセプトです。
このように、折り目を付けずに二つ折りにできるんです。
しかし、単に資料を入れるだけではもったいないですよね。内側には、名刺やはがき、フライヤーが入る小分けのポケットも設けました。こうすると、資料と関係する名刺やフライヤーも一緒に収納できるので、なくす心配が要りません。
しかし、もっとも強調したい点はそこではなく、デザインです。ポップなカバーはもちろん、開いたときに気持ちが上がるよう、内側のポケットもカラフルにしました。見ているだけで楽しくなりませんか?
文房具は便利なだけではもったいないし、格好いいだけでは物足りない。文房具は、機能とデザインの両方で私たちを誘惑するのです。
文/菅未里
構成/佐藤喬
撮影/干川 修