いきなりですが、秋の味覚のひとつ、梨を思い浮かべてください。
さて、それは何色の梨でしょうか。茶色系、それとも黄緑色?
梨といえば千葉県だけど、二十世紀梨は鳥取県
きっとほとんどの方は茶色系を思い浮かべたことでしょう。理由は簡単、日本に流通している梨のほとんどが、この赤梨と呼ばれる茶色系だから。幸水(こうすい)や豊水(ほうすい)などの品種が代表的なものになります。
一方の黄緑色のものは青梨と呼ばれ、代表的な品種は二十世紀。千葉県松戸市が発祥の地なのはよく知られていますが、現在は鳥取県が全体の半分近くを生産しています。
参考までに、梨全体の国内面積/生産量は1万1700ヘクタール/24万5400トン(平成29年度)。都道府県別に見ると千葉県や茨城県が上位を占めていますが、二十世紀梨に限っては鳥取県が圧倒的なシェアを誇っていることが読み取れます。
その背景にあるものは何なのか。秘密を探るべく「鳥取二十世紀梨記念館」を訪ねてみました。