基本のレモンサワーとは?
(1)氷をたっぷり入れて焼酎を注ぐ。ハイサワーが提案する黄金比は、甲類焼酎1:ハイサワー3の割合。家で作るときはキッチンスケールを活用するとよい。酒は水より比重が軽いのでグラム単位だと若干誤差が出るが、味を左右するほどではないのでOK。
(2)ハイサワーを注ぐ。ハイサワーは強炭酸なので炭酸を味わうために、ハイサワーを氷に当てないように注ぐ。グラスの壁に沿ってそっと注ぐことで、炭酸のシュワシュワ感が持続。
(3)軽くステアする。マドラーを使ってグラスの底を軽く叩くような感じで。長いスプーンで下から氷を持ち上げるようにするのもよい。グルグルと掻き回すと炭酸が抜けてしまうので注意。
(4)さらにおいしく飲みたい場合には、レモンを1/8を扇形にカットし両手でギュッとしぼる。「レモンを切るときはまな板にのせて、手のひらで押しながら転がすと柔らかくなり汁の量も増える。レモンは最後にしぼることで皮の風味がグラスを包み、一口目のおいしさが違ってくる」(藤村さん)
〇ハーブレモンサワー
今回はミントを使ったアレンジで。ミントを使った人気のカクテルといえばラムベースの「モヒート」だが、レモンサワーにミントを入れることでモヒート的な飲み心地になる。相性的にライムを使ったが、ライムが無ければレモンでも代用可。自宅にラムがあればハイサワーと割ってモヒート風として作ってもおいしい。
グラスにたっぷりのミントと、スプーン1杯程度のガムシロップを入れ、ミントをつぶしていく。葉の形が残っている程度でOK。焼酎30CCを注いでからライムをしぼって入れる。最後にハイサワーを静かに注いでステアする。
〇リキュールレモンサワー
レモンサワーに好みのリキュールを加えるだけの簡単アレンジ。今回はエルダーフラワーリキュールを使用したが、カシスやカンパリ、ピーチリキュールなど家にあるもので合わせてもいい。リキュールを加えることでレモンサワーより色気のある飲み物になる。焼酎30㏄を入れてから、焼酎の半分量ほどのリキュールを入れてステイし、最後にハイサワーを入れて軽くステイ。
〇ジャムジャムレモンサワー
果実を使う場合、果実の凝縮感があった方が作りやすく味が締まるとのこと。オレンジジュースよりもマーマレードを使用し、さらにオレンジのリキュール「グラン・マルニエ」を加えると、オレンジジュースよりもオレンジ感が増す。
今回はブルーベリージャムを使用。ジャムは液体に溶けにくいためシェイクが必要となるが、藤村さんがシェイカー代わりに使ったのは、蓋つきのボトル、メイソンジャー。材料を入れて振ればシェイカーと同じ役割を果たす。シェイクしたものを、氷を入れたグラスに開けてハイサワーを加えればできあがり。
1杯分をグラスで作りたいという場合は、ジャムをスプーン1杯分、焼酎を30㏄入れてカプチーノやラテのミルクを泡立てるクリーマーで攪拌してハイサワーを入れる。今回はメイソンジャーで10杯分まとめて作ったが、1杯分なら焼酎30㏄に対し、ジャムはコーヒースプーンに山盛り1杯、もしくはもっと入れても、イメージしているよりも甘くならない。
「家飲み会をする場合、どのお酒を用意するか迷うが、ハイサワーがあればアレンジの幅が広がることは間違いない。赤ワインで割る時はハイサワーを先に入れて赤ワインを浮かせると『アメリカンレモネード』スタイルのビジュアル映えするカクテルになる。白ワインとハイサワーをハーフ&ハーフで作ると『スプリッツァー』風に、ビール+ジンジャエールの『シャンディガフ』、ビール+トマトジュースの『レッドアイ』のように、ビールとハイサワーをハーフ&ハーフで割ると『パナシェ』になる」(藤村さん)