今、オーガナイザーの代表格であるシステム手帳に再び熱い視線が注がれている。情報管理はスマホで十分という人にオススメしたい、効率の上がるシステム手帳活用術を土橋正さんに伺った。
シーンや用途に合わせた使い分けがポイント
80年代、分厚い手帳を持ち歩くことが、デキるビジネスパーソンの証だった。
「あの時代、私もシステム手帳を取り入れてみたのですが、結局使いこなせませんでした。あれこれ詰め込みすぎたんですね。その教訓から、今では手帳ごとに役割を一つに絞って使っています」
これまで多くの文房具をプロデュースしてきた土橋さんが使い方を解説する。
「現在は4つのシーン・用途を想定し、サイズや筆記具を決めて情報を編集、管理しています。1冊のシステム手帳ですべてを解決しようと思わないことが重要です。用途別にリフィルを活用して、予定やメモだけといった単機能使いが詰め込みすぎを防ぐコツ。スマホとアプリの関係のように、自分流にカスタマイズするイメージで使ってみてはいかがでしょうか」
【 メモ 】持ち歩けてたっぷり書けるバイブルサイズ
「取材にはバイブルサイズを携行します。筆記具は手にしてすぐに書けるよう鉛筆を活用しています。メモはスピードが命です。書いたものは、記事化してまとめたら基本的に捨てます」。私物は、アシュフォードディアキップレザー。
デザインフィル〝knoxbrain(ノックスブレイン)〟
『AUTHEN(オーセン)』「システム手帳」バイブルサイズ 5万4000円
ブランド誕生30周年を記念して登場したフラッグシップモデル。植物タンニンなめしの牛革(フランス産原皮)とピッグスキン。フラップのデザインが美しい。ブラック、ブラウンあり。