トレーニング時は低めのHzでポージングするのが理想的で推奨は30Hz以下。片足やかかとを上げてより負荷をかけたり、体をひねり強めの負荷をかけて腰回りにしっかりと振動刺激を与えたりなど、ストレッチ、ヨガポーズなどさまざまなポージングを提案しており、ポージングの種類はダイエット コアのブランドサイトで公開している。石川教授との実験では、腹筋をしながら使用すると、腹筋の筋活動量は通常の2倍以上の効果が得られたこともわかった。
立位だけでなく、腕立て伏せや座位でも使用できる。腕立て伏せは土台の振動を抑えつけるようにして行うとより効果が期待できる。股関節まわりを鍛えたいときは、座った状態で股関節を土台に押し付けるような形で使用する。
トレーニング以外のもうひとつの活用法として、加齢による筋力の衰え(サルコペニア)対策として、高齢者に向けてのコンディショニングを提案している。筋肉の柔軟性を高めて筋力の衰えを補うコンディショニングでは、Hzを高めに設定し(40Hz以上)ストレッチをして筋肉を緩める。全身の筋肉を緩めることで、関節の可動域を広げたり、全身のリラクゼ―ション、柔軟性、バランス感覚を向上させることで、高齢者のロカボ対策として転倒事故防止などにつなげていく。
筋活動量を上げて基礎代謝をアップさせて痩せやすい体をつくるという本来の振動マシンの目的に加えて、筋肉の反射運動によって神経系が活発になり、筋肉を緩める柔軟性のアップでは、高いHzで振動刺激を加えると即効性もみられる。デモンストレーションでは前屈で実施。筋肉が振動によって緩み、神経系によって筋肉反射が上がることから、ここまでしかできないという“リミッター”が外れ、使用前よりも体を曲げることができる。体がかたい人ほど顕著な即効性が得られるとのこと。使用前と使用後を比較すると変化が見られた。
エクササイズ、体幹、ダイエット、トレーニングと目的別に4種類の自動コースモードと、Hzや強度を細かく設定する本格派向けの手動の操作メニューと好みの方法を選べる。安全機能としては、本体には乗り降りやポージングの際にサポートする「ポージングアシストバー」を採用。さらにセンシング機能を備えており、30㎏以上の負荷がかからないと動作しない。本体支柱にも2か所赤外線センサーがあり、人が乗っている状態から降りた状態のときには自動的に出力が弱まって止まる。