東京都心から車で約90分、御殿場駅から10分という好アクセス、かつ雄大な富士山を正面に眺める最高の場所に、新しいグランピング施設が誕生した。それが全国で数々のホテルを運営する藤田観光初のアウトドアリゾート、「藤乃煌(ふじのきらめき)」だ。今回はその体験試泊会に参加した様子をレポートする。
■富士山の麓でラグジュアリーなアウトドア体験を
近年、日本でも新しいアウトドアスタイルとして認知が高まり、オープンラッシュが続くグランピング。グランピングとはグラマラスとキャンピングを掛けあわせた造語で、〝ラグジュアリーなキャンプ〟のこと。キャンプならではのアウトドア体験とリゾートホテルのようなステイを両立させ、キャンプ初心者でも安心、気軽に自然と一体化した贅沢なキャンプ体験ができるのが魅力だ。
今回オープンした藤乃煌(ふじのきらめき)は、約5000坪の敷地に、独立型のキャビン20棟を備える。開業にあたって専用設計されたキャビンは、開閉式のテント屋根を備えたアウトドアテラスを中心として、両側に冷暖房完備のベッドルームとリビングルーム&水回りスペースを設けた3ルームスタイル。
まずはスタンダードな「デラックスキャビン」を例に、キャビン内を紹介していこう。
■テラスを中心に両側に部屋を配置室内備品のセレクトもセンス抜群
全キャビンの半分、10棟を占めるのが「デラックスキャビン」。他のキャビンに比べると寝室が若干コンパクトになっているが、それでもテラスを含め53.7m2と広々サイズ、2〜4名までの宿泊が可能だ(簡易ベッド使用時)。
メインとなるアウトドアデッキには、ファイヤープレイスにハンモックやアウトドアジェットバスを設置、晴れた日には焚き火や星空の下での食事や入浴が楽しめる。ほかにもウェーバー社のガスオーブングリルやイナウトのチェアなど、こだわり溢れるアウトドアアイテムのセレクトもなんとも心憎い。
このアウトドアデッキをはさんで、右手がベッドルーム。こちらは縦長のスペースで奥にキングサイズベッド、窓側には簡易ベッドにもなる大型ソファと木製棚があり、機能的な作りになっている。
白を基調にした室内には、杉の丸太で作ったローテーブルにLEDランタン、星座盤、バードホイッスルも。さすがにテレビはないが、飲み物のオーダーなどにも使えるタブレットPCのほか、Bluetoothスピーカー、プロジェクターも用意され、旅行中の写真を白い壁や天井に投影したり、好きな音楽を存分に楽しめる。