同窓会で10年ぶりに高校時代のクラスメートに会うことになった、OLのえみさん。ところが、クローゼットに服はたくさんあるのに、同窓会に合う服が見当たらない。とりあえず、古いワンピースを着て参加すると、昔は地味だったかおるさんが、別人のようにきれいになっていてびっくり。その秘密を聞くと「クローゼットを片づけただけ」と言う。
そんな出だしで始まるのが、パーソナルスタイリストの衣笠環さんが監修した新刊『クローゼットの法則でときめく美人になっちゃった!』(リベラル社)。本書は、単なる断捨離ではないクローゼットの整理法とコーデによって、美人とモテを実現できるメソッドが詰め込まれた1冊だ。果たしてそれは、どのようなメソッドなのか、その一端を紹介しよう。
■クローゼットの片づけ方
「クローゼットに服がパンパンに詰まっている人は、美人になるチャンスを逃しているかもしれません」と衣笠さん。なぜなら、クローゼットを満杯にする服はたいてい、「捨てられない昔の服」、「なんとなく買ってしまった服」、「着こなせない服」という「イマイチな服」だから。まずは、これらを追い出すのが必要だという。そのやり方は、以下の4ステップ。
1. クローゼットから服を全部出す
このとき、スカート、シャツなどアイテム別にまとめておく。
2. 今、着ている服を戻す
仕事用、休日用などTPO別に必要な服は、クローゼットに戻す。
3. 残りの服を仕分ける
残りの服を「戻す」、「手放す」、「保留」の3つに分ける。「戻す」か「手放す」(処分する)か、3秒で即決できないものは「保留」に。
4. 使いやすく収納する
アイテム別や色別などで服の指定席を決めると、服が選びやすくなる。このとき、オンシーズンの服は吊るし、オフシーズンの服はたたんで収納する。
本書では、手放し方のコツとして「似合う一軍の服だけに絞る」などが挙げられているが、残した服だけだと「コーデの幅が狭くなるのでは」と不安があるかもしれない。それについて衣笠さんは、「服が少ない=おしゃれできない、のではありません。余計な服がなくなった分、コーデを考えやすくなっているはずです」と説明する。これが美人になるクローゼットの第一歩となる。