★「良かったこと」や「振り返り」を記録するグループは低ストレス数値
今回は特に日記に書く内容についても回答を収集。内容別に、そのグループの平均ストレス数値を比較してみました。「反省や課題」と答えたグループの平均ストレス数値は44.04、嬉しかったことなど「良かったこと」と答えたグループの平均ストレス数値は44.58、悲しかったことなど「悪かったこと」と答えた平均ストレス数値は47.33となり、日記に「反省や課題」、「良かったこと」を記録している人たちは「悪かったこと」を書いてしまう人たちよりも低ストレスの傾向があることが判明した。
そもそも日常のストレッサーが多い人が、よりネガティブな内容を記載している姿が浮かぶが、「振り返り日記」がメンタルヘルスにポジティブな影響を与えることは心理学研究においても示唆されており、マイナスな出来事や状況については日記のなかで反省点や課題として整理することがストレスの低減につながる傾向が窺える。
★日記はメンタルヘルスに効果ありと7割以上が認識
日記をつけることが与えるメンタルヘルスへの影響については、実際に多くの人が認識している。「日記を書くことで精神的なメリットを感じますか?」という設問に対して、回答した1398人のうち24%が「すごく感じる」、47%が「やや感じる」、19%が「あまり感じない」、10%が「全く感じない」と答え、71%もの人が日記をつける習慣が自身のメンタルにメリット(好影響)を与えていると感じていた。
【調査概要】
調査期間:2018年6月
「ストレス数値」:ユーザーの心拍変動を分析しストレス量として算出する数値(0〜100)
調査方法:ユーザーがストレス数値の測定中に回答したアンケートの各結果を同ユーザーのストレス測定結果と照合し、集計データを量的に検討