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東京下町の魅力再発見!おとなのデートコース「門前仲町」

2018.06.09

【門前仲町】明治新政府は、徳川の時代の終わりを庶民に知らせるため、町名を変え、江戸城を皇居に変え、「江戸」を別の町「東京」として生まれ変わらせました。ですから、東京っ子は、420年の歴史を持つ古都に住むわりに、歴史を感じることがありません。が、よく見れば、東京には今も随所に江戸が残っています。蔦屋重三郎が1802年に葛飾北斎の絵で出版した「画本東都遊」になぞらえ、下町に残る江戸を紹介します。こちらを参考に、ぜひ下町歴史探訪にお出かけください。

【 門前仲町 】

 門前仲町

 清澄白河に続いて、旧深川区の南半分を占める門前仲町を歩いてみよう。

 深川生まれの作家・宮部みゆきのエッセイ集『平成お徒歩日記』によれば、江戸時代、隅田川を越えた先の深川は、「江戸」の一部ではなく、町奉行の管轄をはずれた「人外魔境」。ニューヨークで言えばブルックリンに当たるような、治安の悪い土地だったとか。だが、治安の悪さのおかげで、この地に自由な文化・風俗が花開き、活気溢れる街が生まれたとも言う。

 そんな、深川の文化・風俗の中心が門前仲町だ。

 散歩の出発点は、永代通り沿いの地下鉄・東西線、門前仲町駅の1番出口(MAP 1)。ここから「深川不動堂」(MAP 2)に向かって伸びる長さ150mの参道「深川人情ご利益通り」(MAP 3)は、両側に和菓子、甘酒、漬け物、角打ちの酒屋、象牙専門店など、江戸情緒溢れる老舗が40店ほど並ぶ賑やかな商店街となっている。どうせ行くなら、通りがより賑わいを増す、毎月1、15、28日の縁日を狙って出かけよう。不動堂の門のすぐ前には『モンズ・カフェ』という、デートで立ち寄るのに絶好のお洒落なカフェもある。

 深川不動堂は、昔は、隣りの「富岡八幡宮」(MAP 4)とワンセットの「永代寺」という寺だった。江戸時代は「神仏習合」で、大きな神社はたいてい、それを管理する「別当寺」と呼ばれる寺とワンセットだったのだ(永代寺も富岡八幡宮も、同じ1624年の創建)。明治になって永代寺は廃止され、その跡地に建てられたのが深川不動堂で、富岡八幡宮より深川不動堂の前の通りのほうが賑わっているのは、江戸時代、寺のほうが栄えていた証拠だろう。

 富岡八幡宮は、江戸三大祭りの一つ「深川祭」で知られた神社。3年に一度、8月15日に一番近い日曜日に、本祭りが開催される(去年が本祭りだったので、今年は陰祭り)。境内に飾られた宮みこしは日本最大のみこしだそうで、あまりに重すぎるため、実際に担がれたのは一度だけなんだとか。

 富岡八幡宮は1684年に初めて相撲興行が行なわれた、江戸の相撲発祥の地でもある。年2回の相撲興行のうちの1回が、1801年までこの神社で開かれていた。境内の隅には、歴代の横綱の名前を彫った「横綱力士碑」や、身長205cm以上の力士12名の名を彫った「巨人力士身長碑」、50連勝以上した力士の名を彫った「超五十連勝力士碑」が建っており、おのぼりさんには恰好の観光スポットになっている。

 この神社では、昨年12月、宮司を務めていた女性が路上で弟に刺殺されるという痛ましい事件が起こり、初詣客の激減が伝えられたが、節分の豆まきは盛況だったそうで、深川祭には人出は戻るものと期待されている。

富岡八幡宮

富岡八幡宮の境内の「横綱力士碑」には、初代・明石志賀之助から72代稀勢の里寛まで、歴代全横綱の名が彫られている。新横綱は、この神社で、相撲協会の立ち会いの下、刻銘式を行ない、土俵入りが奉納されるのが相撲界の習わし。

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