今回の「ミッドナイトタイムサービス」は、どんな時に活用するのが便利なのだろうか? 例えば出張先や旅行先のスケジュールにより、明らかに23時以降のチェックインになる時、お酒を飲んで家に帰るのが面倒な時、終電に間に合わずタクシー代よりも宿泊料金が安い時、残業で遅くなり翌朝も早い時など、時間を効率的に使う活用方法もある。
ベッドも大きく快適。4000円台で宿泊できるならタクシーで家に帰るよりも安いことも
23時を過ぎると、東横インの「ミッドナイトタイムサービス」の専用サイトから予約が可能となり、クレジットカード決済することで予約完了となる。このプランに限ってホテルでの支払いは不可。あくまでネット上での決済が必要となる。
空室があれば翌朝5時まで予約できるので、働き方改革で深夜残業は大きく減ってきてはいるが、徹夜作業の合間に一眠りしたい時などにも便利そうだ。もし、ネット決済ができない場合や現金払いをしたい場合は、24時以降にホテルへ直接行くことで利用できる「シンデレラリバティプラン」を使うことになる。
どのケースにおいても、当日23時以降の時点で空室がないと利用できないことから、宿泊をしたい東横インの空室状況のチェックのほか、楽天トラベルやじゃらんなどといった宿泊予約サイトで周辺ホテルに空室があるのかもチェックしておく必要がある。大都市圏であれば、周辺エリアに複数の東横インがあるので満室でも、ほかの東横インの空室チェックから部屋を見つけ出せることもある。
万が一、東横インが満室で宿泊できない時は、金額が変わってしまうが、周辺ホテルに宿泊することも想定に入れておくべきだ。さもなくば、寝る場所がなくってしまい、マンガ喫茶やカプセルホテルなども利用できなくなってしまう恐れがあるからだ。
今回、23時に予約時間が前倒しされたことで、従来よりも利用しやすくなったことは間違いない。空室に余裕がある時期であれば、23時まで時間を潰してチェックインすることで、宿泊料金を抑えたお得な利用方法にもなる。
ホテル側にとっても急にキャンセルになった部屋をギリギリまで販売できるというメリットもある。日本全国に展開する東横インの「ミッドナイトタイムサービス」の存在を頭の中に入れておけば、いざという時に重宝することになるだろう。
取材・文/鳥海高太朗
航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What’s up? ANA」社外編集者