■『ともいきバナナ』を実際に食べてみた
『ともいきバナナ』の外観は、スーパーで売っている普通のバナナより小ぶりではあるものの、色と形状はほぼ同じ。筆者宅に到着時には既に完熟していて、皮は黒みを帯びているが、実はこのくらいが糖度が高くて「最高の状態」なのである。
薄く柔らかい皮をむくと白い身があらわになるが、色は普通のバナナと同じ。
同程度に熟した輸入バナナ(キャベンディッシュ種)と交互に食べ比べてみると、まず香りが違うことに気づく。輸入バナナは特にこれといって印象はないが、『ともいきバナナ』はいかにも南国フルーツ的なさわやかな香りがする。味は、強いて言えば『アイスクリームバナナ』に近いか。『アイスクリームバナナ』とは沖縄県産バナナの1種で、先般沖縄に行ってあらゆる地元産バナナを食べてみた中で、最もおいしいと感じたもの。
『アイスクリームバナナ』は、バニラアイスのような清涼感のある味だが、『ともいきバナナ』はそれをもう少し「もっちり」と濃厚にした感じで、甘く美味である。そして、確かに皮ごと食べられるほど糖度が高い。
『ともいきバナナ』はそのまま食べるのがベストだが、プロテインドリンクとして、あるいは酸味のある果物(ベリー類など)とミックスしてスムージーにすると、酸味と甘みが調和してほどよい風味のドリンクになるので、おすすめ。
『ともいきバナナ』は現在、伊勢安土桃山文化村が運営するテーマパーク『伊勢安土桃山城下街』の「城下のバナナ処」で購入できるほか、専用サイトで取り寄せることも可能だ。ごほうびスイーツとして、試しに食べてみては?
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)