[1996年]最強メモマシンと謳われたキーボードデバイス
NEC『モバイルギア MC-MK12』
8万2000円(発売当時)
タイピングしやすいキーボードを備え、人気を博したシリーズ初期の一台。のちにOSにWindows CEを採用するが、当初はMS-DOSベースのマシンだった。単3形乾電池2本で動き、内蔵モデムによりメールの送受信もできた。
〈Comment〉開いてスグに使えるメモマシンは記者に人気だった。今の『ポメラ』に通じる思想だね。
[1996年]これぞスマホの元祖。PCカードスロットに差し込めるPHS端末
京セラ『データスコープ DS-110』
オープン価格(実勢価格約4万円/発売当時)
スケジュールやメモといった機能に加えてPHS通信機能を備え、単体でパソコン通信ができた。さらにPCカードスロットに差し込むとパソコンとのデータ共有や、PHSモデムとしても使用できるなど、時代を先取りした端末だった。
〈Comment〉当初はDDIポケット、のちにドコモからも後継機種が発売。まさにスマホの原型だった。
[1997年]Graffiti入力やPCとのHotSyncなど、便利機能満載
USロボティクス『PalmPilot Professional』
5万9800円(発売当時)
小型軽量で世界的に大ヒットしたPalmの初期端末。日本語には非対応だったが、山田達司氏が開発した「J-OS」という独自のOSにより日本語が利用できた。PCとの連携が容易で、単4形電池2本で1か月以上駆動した。
〈Comment〉Graffiti入力は覚えれば素早くメモがとれた。シンプルで使いやすく、何世代も愛用したね。
[1997年]Windows CEを搭載し、米国で人気を集めた製品
カシオ『カシオペア A-50』
7万5000円(発売当時)
初代は米国で発売され、その後日本へ逆輸入された。この『A-50』は日本語版モデルの初号機。ペンとJIS配列準拠のキーボードのどちらでも操作ができ、音声メモ機能も搭載していた。
〈Comment〉単3形乾電池2本で動くのが特徴でした。同ブランド名でPalm OS版もありました。
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文/編集部