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部屋の汚れが一目瞭然!?ダイソンの空気清浄機『Pure Cool』の実力検証

2018.05.06

◆どのくらい部屋がきれいになる?自宅で検証してみた

 ダイソン ピュア クールは床置きのタワーファンと、テーブルの上や小さい部屋に便利なテーブルファンの2種類(ともにオープン価格)があるが、今回はタワーファンを使って自室と子ども部屋で検証してみた。

〇大きさ、稼働音

 タワーファンは高さが約105㎝あるが、スリムな構造なので部屋の隅に置けば大きさは気にならず、四角い形の空気清浄機に比べると省スペースの印象。スマートなデザインはどのタイプの部屋にもマッチすると思う。気になったのはアダプタの大きさ。このサイズではタップには差し込めないし、コンセントもご覧のようにかなり場所を取る。

 稼働音については風量が5以下の場合はほとんど気にならない。試した時期は花粉シーズンを過ぎており、我が家にはペットもいないため部屋の空気が最初から「きれい」な状態だったのでオートモードでも音は気にならず、静かに稼働していた。ただし、空気が汚れた状態のときは稼働音が大きくなるので、清浄されるまでは音が気になるかもしれない。

〇LCDディスプレイ&スマート家電

 新製品で一番使いやすさを実感したのが、ディスプレイとアプリによる可視化。本体のLCDディスプレイは6種類の表示があり、室内の空気質(AQI)はリアルタイムでグラフ表示。PM2.5やPM10は数値で表示するので、部屋の空気の状態が一目瞭然。履歴データやフィルターの寿命の情報も得られる。

 付属のリモコンかDyson Linkアプリでスマートフォンやタブレットからの操作も可能。リモコンは手のひらに収まるコンパクトサイズで、かなり小さいためどこに置いたか忘れて見失うこともあるかも。

 アプリ接続はマストでおすすめしたい機能。リモコンとして使えるのも便利だし(個人的には本体リモコンよりスマートフォンのリモコンの方が体感的で使いやすかった)、室内環境と屋外環境をモニターしてくれるのもわかりやすい。操作性もシンプルで「ユーザーに沿った製品というのは簡単に操作できるということ。複雑な機能は備えないようにしている」(ドーソン氏)。無線のアップデート機能もあり最新のソフトウェアが購入後も取得できる。

〇扇風機としての機能やニオイ対応

 風量は10段階に調節できるが、扇風機として使うなら、6畳程度の個室は3~5、リビングだったら5以上というところか。切り替えが面倒ならオートモードの運転で。冬場など涼しい風が必要ないときは、「ディフューズドモード」で風を背面に排出できるので、夏場は扇風機としてエアコンと組み合わせて使用、冬場は空気清浄機として使用できる。首振りの機能も45°、90°、180°、350°の4段階に調整できて、より広い範囲に対応できるようになった。

 中学生の息子の部屋は花粉症ということもあり窓を開けられない状態で、体臭やスナック菓子などいろいろなニオイが混じって淀んだ空気状態だったが、30分稼働させていると、ニオイは改善されており、窓を開けられない時期はとくに機能を発揮するのではと感じる。デモンストレーションでは6m離れた場所から発生した汚染物質を吸いこんでいく様子が確認でき、タバコや調理の煙が出るリビングダイニングのニオイ対策としても重宝しそう。

【AJの読み】空気清浄機付き扇風機から扇風機付き空気清浄機にパワーアップ

 従来のダイソン空気清浄機ファンは、羽がなくて安全で手入れも簡単な新しいタイプの扇風機としての評価で、空気清浄の機能は付属的な印象もあったが、新製品ではフィルター機能の改善などで空気清浄機としての機能が格段にアップした。可視化することで空気清浄機としての働きを実感できることも大きい。

 部屋にいるときよりも、1日部屋を空けて帰宅したときに空気の淀みを感じることが多いので、外出先から操作して事前に空気質を改善できるのはうれしい。機会があれば花粉症のピークシーズンに検証してみたい。

文/阿部 純子

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

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