ミラーレス一眼に搭載された各メーカーの注目機能の数々。人物、鉄道、星景、風景……。気鋭の写真家たちが各々が得意とする作例を撮り下ろした!
星景写真家が京都の夜空を切り撮ったーー
街の夜景と星空を合成!感激の「ライブコンポジット」撮影
高度な合成作業がカメラ任せ、しかもリアルタイムに液晶モニターを見ながら行なえる。「ライブコンポジット」を使えば夜景に星を加えてワンクラス上の作品になる。
◎「星空と夜景の合成」の秘密に迫る
フィルム時代、星空の撮影は特殊技術が要求された。光害のない場所を探し、三脚を据え付け長時間露光する。ところが現在では、「ライブコンポジット」機能を使えば、誰でも簡単に星の日周運動だけでなく、星空と夜景を同時に撮影できる。この機能は比較明合成と呼ばれ、従来は画像補正ソフトを使ってPCで行なった。それがカメラ任せで液晶モニターを見ながら手軽にできるのだ。
「ライブコンポジットは連続して撮影した画像を比較して、明るさが変わった部分のみを合成します。何枚合成しても白トビしないので、星空、花火、蛍などの撮影で威力を発揮します」(北山さん)
『E-M1 MarkⅡ』はこれ以外にも深度合成モード、フォーカスブラケットなど連写を使った機能があり、従来のレンズでは撮影不可能だった画像を再現。ミラーレスが独自進化する可能性を示した。
■ひと味違う作品を作り込めるモードを満載!
OLYMPUS『OM-D E-M1 MarkⅡ』オープン価格(実勢価格約20万5000円〈ボディーのみ〉)
121点オールクロスの像面位相差AFセンサーにより、AF追従18コマ/秒を実現。ボディー内に5軸手ブレ補正機能搭載。20万回のシャッター耐久試験をクリア。プロの仕様のミラーレス。
サイズ:幅134.1×高さ90.9×奥行き68.9mm、約574g
撮影素子:フォーサーズ/約2037万画素
EVF:約236万画素/1.30倍
液晶モニター:3型/104万ドット/バリアングル式
手ブレ補正機能:ボディー内5軸式
Wi-Fi & Bluetooth:Wi-Fi、Bluetooth対応
ダブルダイヤル採用
クリック感に優れた金属製ダイヤルをグリップ前後に搭載。カチカチ回して露出補正や絞り、シャッター速度を調整できる。
高信頼性のボディー
ボディーは防塵・防滴、-10℃耐低温性能。各所のシーリングが砂やホコリ、雨、水しぶきなどの侵入を防いでくれる。
《こんな人にオススメ》
ボディーもレンズも小型軽量で揃う万能モデル。液晶がバリアングルなので、星空のように仰角が高くなる構図でも視認しやすい。