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転機は50歳。忌野清志郎が自転車生活を始めた意外な理由

2018.05.01

2000年冬、「雪崩にあった息子を、80歳の父親が吹雪のなか探し回り救出した」というニュースを耳にし、忌野清志郎は我が身を振り返った。

「いざというときに、自分の子どもを助けられるだけの体力があるだろうか」

翌年、自分も力をつけなくては、と50歳の誕生日プレゼントとして自転車を購入する。

「父」として、強い男でありたいとの思いから真剣に自転車に乗り始め、しだいに遊びはもちろん、仕事に出かけるときも自転車を使うようになった。

2002年10月、『奥の細道』を綴った松尾芭蕉ゆかりの地を辿る自転車旅に出る。東京・深川から秋田・象潟まで、1000キロ。途中、自転車に乗るきっかけを与えてくれた、冒頭の大切な人との出会いも山形では待っている。10日間にわたる旅路の密着ドキュメンタリーは同年12月、NHK BSで放送され反響を呼んだ。

その、伝説の番組『ツール・ド・奥の細道 忌野清志郎』が15年の時を経て、再放送されるという。要チェックだ。

『プレミアムカフェ』「ツール・ド奥の細道 清志郎!1000キロの旅」
本放送:5月3日(木)9:00~10:16
再放送:5月4日(金)0:45~2:01
http://www4.nhk.or.jp/pcafe/x/2018-05-03/10/3691/2325431/

自転車に乗る忌野清志郎は、ロックスター・忌野清志郎のイメージとはがらりと違う。

黙々と、まっすぐに道を見据え、風を感じる楽しさも急勾配の苦しさも、相棒の自転車と穏やかに分かち合う。

清志郎さん初の自転車本『サイクリング・ブルース』(小学館)では、それまでのLSD(Long Slow Distance=長い距離を、時間をかけてじっくり走る)旅やギアの紹介、さらにはライディングスキル&メンテナンスまで取材させてもらったが、随所に自転車愛があふれていた。カバーにかけるオビを「自転車入門書」ではなく「自転車愛入門書」と書きかえたほどだ。

走る道や出会う人、街中の音楽……自転車に乗りながら初めて訪れたキューバという国を全身で感じていた清志郎さん

「自転車は、ブルースだ。」

冒頭の手書き原稿が届いたときのことを、今でも覚えている。多くを語らない清志郎さんだったけれど、走りながら感じていたブルースが、見事に表現されていた。12年前の清志郎さんのメッセージは今読み返しても、強くて、優しくて、泣けてくる。

『サイクリング・ブルース』著/忌野清志郎 小学館 1600円+税
★単行本再入荷しました! 電子書籍も販売中
https://www.shogakukan.co.jp/books/09366532

<オンラインでのご購入はこちらから!>
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/409366532X/
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/4059363/

文/小林範子(編集部)

 

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