ヤマハは、Dolby AtmosおよびDTS:XやHDR/4K映像伝送への対応に加えて、ハイレゾ再生や音楽配信サービスなどのネットワーク周辺機能を充実。高度な音の基本性能も追求した7.1chネットワークAVレシーバー『RX-V585』を、5月下旬より全国で発売を開始する。価格は7万3000円。
その特徴としては、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)とDTS:X、ふたつの3次元サラウンドフォーマットに対応したサラウンドデコーダーを搭載。個々の音を、頭上を含めた室内のあらゆる位置に定位または移動させ、3次元的な音響空間を簡単に創り上げることのできるこの技術への対応により、最新映画で話題のリアルな包囲感や移動感を家庭のシアタールームで楽しめる。
本機は5.1.2chスピーカー構成に対応し、プレゼンススピーカーをフロントスピーカー上方壁に設置する「フロントハイト」、天井に設置する「オーバーヘッド」、「ドルビーイネーブルドスピーカー」の3パターンのプレゼンススピーカー設置位置を選択できる。また、DTS:X再生時には「DTSダイアログコントロール」でセリフ音量の単独調整にも対応する。
本機のハイレゾ音楽再生はDSD 11.2MHz、WAV/AIFF 192kHz/32bit(32bit-floatファイルは非対応)、FLAC 192kHz/24bit、Apple Lossless 96kHz/24bitを幅広くサポート。また、約3600万曲をCD相当(FLAC 44.1kHz/16bit)の高音質でストリーミング聴取できる高品位音楽配信サービス「Deezer HiFi」に対応したほか、音楽配信サービス「Spotify」のストリーミング聴取も「Spotify Connect」機能を利用して便利に楽しめる。さらに内蔵Wi-Fiは5GHz帯/2.4GHz帯に対応し、外部機器との接続時に音声の遅延を抑えて快適なワイヤレス音楽再生を実現した。
同社HiFiプリメインアンプにも使用される2chステレオ仕様のバーブラウン384kHz/32bitD/Aコンバーターを搭載したD/Aセクション、アナログ/デジタル完全分離パワーサプライなどの採用により、高度な音の基本性能を追求。さらに、パーツの追加・再選定を含む専用の音質チューニングを機種ごとに実施し、『RX-V585』では広大な音場と迫力を感じさせるワイドレンジ志向の音を実現している。