■社員証の扱い方
最近では、外で社員証を首からかけている会社員をよく見かけるようになった。これについてもマナーがある。
●社外に出るときは社員証を外すか見えないようにする
会社名や氏名が書かれた社員証を首に下げて歩いている人や、お昼時に食事をしている人を見かけることがあります。どこの会社か一目でわかる社員証をつけたまま社外に出ると、その人の会話や行動がそのまま会社の評判につながります。また社員証をつけたままうっかり社外秘の情報を口にしてしまった場合のリスクも十分に考えなければなりません。社外に出るときは、社員証は外すか、見えないようにしましょう。
■ハラスメントについて
近年、職場のハラスメントとして、パワハラという言葉をよく聞くようになった。これについても注意が必要だ。
●部下から上司に対するハラスメントもある
ハラスメントは、自分に自覚がなくても、相手が苦痛に感じればハラスメントとなってしまい、訴えられる可能性があります。大声で怒鳴る、人前で恥をかかせる、お酒が飲めない人に飲むように強要するなども、ハラスメントに該当する行為です。
ハラスメントは、一般的に力のある上司から部下に対してと思われがちですが、部下から上司に対しても成立します。度が過ぎた嫌がらせや悪質ないじめは、上司、部下関係なくハラスメントに該当し、訴えられる可能性もあるということを認識しておくことが大切です。
今ドキの社会人マナーは、新社会人だけでなく、30代以上のビジネスパーソンであっても再確認しておきたいものだ。
取材協力
金森たかこ氏
マナー講師・話し方マナーコミュニケーション講師。ウイズ株式会社社長。
ヒロコマナーグループ代表西出ひろ子に師事し、京都を拠点に全国の企業や学校でマナー指導を行う。テレビ、新聞などのメディアでも活躍中。著書に「入社1年目人前であがらずに話す教科書」(プレジデント社)など。
ウイズ株式会社
http://www.withltd.com/
取材・文/石原亜香利