ビジネスマナーというと、新入社員の頃に一生懸命覚えたのが懐かしいという人は多いのではないだろうか。そのマナー、近年、少し変化が起きているようだ。そこで『入社1年目ビジネスマナーの教科書』の著者でも知られるビジネスマナー講師の金森たかこ氏に、今ドキのビジネスマナーを聞いた。
■メールのマナー
まずはメールのマナーだ。業務でもスマートフォンでメールを送受信する機会が増えているだろう。
メールの基本的なマナーは今も大きくは変わりません。基本的に、メールで仕事上の連絡をする場合はパソコンを使うのが正式です。ただ現在は、パソコンに送られてくるメールを、スマホや携帯で見られるように設定している人も多く、急ぎの用件の場合は、スマホや携帯から返信することもあります。その際に気をつけることは、相手(受信者)が読みやすいメールになるように配慮すること。同じ内容のメールであっても、パソコンと、スマホや携帯では、画面での見え方が違うということを頭に入れておくことが重要です。
●改行に注意
スマホや携帯からメールを送るときは、「改行」ということはあまり意識せず書くことが多いため、それをパソコンで見た場合、とても読みにくくなってしまいます。一方で、パソコンからスマホや携帯にメールを送る場合は、一文を文章の途中で改行せずに終わらせたほうが読みやすくなります。
●メールを送る時間帯にも配慮を
相手との関係性、また仕事の内容にもよりますが、朝8時半~夜21時までを意識しておくといいでしょう。早朝、深夜、休日に送ると迷惑になることもありますので注意が必要です。
今はメールに限らず、チャットツールなどさまざまな手段で連絡を取り合うことが可能です。それは、職種によっても変わってきます。相手がどのような環境にあるのかを考え、相手に合わせて対応していくこともこれからは必要になっていくでしょう。