■美容師との会話しやすくするコツは「接点作り」にあり
新名氏が言うように、美容師との会話は雑談の部類であり、してもしなくてもいい。しかし、美容師ともっとスムーズに話せたらと思う人もいるだろう。そこで会話のコツを教えてもらった。
●あらかじめ美容師・店との接点を作っておく
話はしたいけど話しづらいといった場合、自分と相手、あるいはお店との接点を作っておくと会話しやすくなります。例えば、お店の周辺エリアの情報を集めておき、気まずくなったときなどに「そういえば、向かいに新しいお店できてますよね?」などと切り出します。
雑談といえば天気とカレンダーの話が王道ですが、これは誰にとっても同じ内容、すなわち「接点」だからです。同じときに同じ場所にいる人同士なら、天気もカレンダーも変わるわけありませんから。それを少し拡大すれば、接点はたくさん見つかります。テレビで話題の時事ネタ、地域のネタなどですね。
●前回盛り上がった話の「継続ネタ」を使う
「継続ネタ」というのも私は使っています。もし、何かのテーマで盛り上がったとしたら、「先日の話、あのあと続きがありましてね…」といったように、その続きを次回につなげることもできます。一度弾んでいる話ですから、つながる可能性も高いはずです。
とはいえ、新名氏は「これらのことを考えつつ、話したくないときには逃げ道という受け皿を用意しておくことで、気持ちが楽になると思います。ぜひ試してみてください」と話す。
苦手意識を克服したい人は、ぜひ逃げ道を用意しつつ、多少、美容室に行く途中でネタ集めをしておくとよさそうだ。
取材協力
株式会社Smart Presen 代表取締役 新名史典氏
1971年生まれ。メーカーで営業、商品開発を経験し、2011年に独立起業。プレゼンテーションをノウハウ化し、企業研修で指導にあたる。丁寧な解説!・豊富な体験談!・おもしろい!が研修の信条。
http://www.smartpresen.com/
取材・文/石原亜香利