普段使いもできる防災グッズを備えるのが正解、と前ページで解説したが、それでも不安が残る人は、超ハイスペックな防災グッズ、いや防災〝装備〟を揃えてみるのも手だ。
◎使う人のスペックを問うハイスペックなグッズ
価格が価格だけに一個人では揃えにくいハイスペックな防災グッズ。ただしその効果は、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんの折り紙付きだ。
「近年は、大手携帯キャリアが災害時における復旧スピードを競っています。だから情報を得るなら、ラジオだけより、ネットやSNSなどが見られるスマホが役に立ちます。そうなると必要なのがバッテリーの確保。USBもコンセントもある防災グッズであれば、より使える幅が広がると思います」
一方、段ボールシェルターには住む以外の用途も期待できる。
「避難所は想像以上に感染症などが多いので、このようなもので簡易的に病棟を造るとか、連れてきたペットなどを一時的に隔離するということも考えていいかもしれません。でも、そこに人が集まれば、また同じリスクが発生しますが……」
備えがあれば憂いはなくなるが、新たな憂いが増えるのが被災地。こうしたグッズでそれを打ち消すのか、それとも憂いに動じない心を育てていくのか、それが問題だ。
〈すごすぎるPOINT〉約11時間の長時間点灯
スカイシーカー『HUG20』12万8000円
充電時間7時間で連続11時間の点灯ができる。消費電力20Wで水銀灯100W以上の明るさを実現。角度が変えられ、必要な場所だけ照らすことも。
[和田’s EYE]
「停電時、真っ暗な自宅の部屋でも全体を明るく照らせる。軽量なのもポイントが高い」
すご指数…★★☆