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VW『パサートヴァリアント』買うならTDIかTSI、どっちが正解?

2018.04.14

かんじんの2L直4のクリーンディーゼルエンジンは190ps、40.8kg-mというスペック。数値からすれば終始、ものすごいトルクが発揮されそうだが、実はこの項目を最後に持ってきたのは、思ったほどトルクフルに走ってくれなかったからだ。出足、街中ではけっこうゆったり。低速トルクが不足気味に感じられ、ディーゼルならではのカラカラしたノイズや振動もライバルと比べやや大きめに感じられたのも事実。1.4Lダウンサイジングターボ、150ps、25.5kg-mのガソリンTSIモデルのほうがはるかに出足の軽快感、加速感に優れ、トルキーに走ってくれる、というのが正直な印象なのである。

だから、ACCでの再加速時もまたゆったりした加速になる。とはいえ、スピードが乗ってくれば話は別。ディーゼルエンジンは素晴らしくスムーズに静かに回り、十二分なトルクと加速力を発揮。言い換えれば、ゆとりある、車格にふさわしい性能が得られるのは高速走行ということになる。

トルクが細く感じられる原因のひとつはミッション=DSGにあると考えられる。ガソリンモデルは7速。しかしこのクリーンディーゼルモデルは6速となり、キヤリングの刻み、制限で低目のギアを使う発進、および再加速時に限って、物足りなさを感じさせるのではないだろうか。

クリーンディーゼルの足の長さを認めても、個人的にはパサートヴァリアントにはTSIのガソリンターボがより好ましいと思えた。1.4Lの排気量にして、7速DSGを介したダウンサイジングターボエンジンが想像を絶するトルクをわき出させ、気持ち良く伸びやかに回るあたり、実用エンジンとしてもう絶品なのである。しかもハイライン同士で比較するとTDIの509.9万円に対して、TSIはこのクラスの高級ステーションワゴンにして474.9万円という驚異的な価格設定なのである。

どうしてもパサートのクリーンディーゼルモデルに乗ってみたい!というなら、そのトルク感、加速力に納得できるか、実際に試乗して体感してみることを薦める。もちろん燃費、ランニングコスト、航続距離優先で、ゆったりしたドライブ、加速感を好むユーザー、愛犬とロングドライブの機会も多い愛犬家ならきっと価格を含め、大満足できると思う。最後に東京~軽井沢間の高速、市街地、山道、首都高の大渋滞を含む実燃費はモード燃費に迫る18.8km/Lという素晴らしいものだった。

VWパサートヴァリアント
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/passatvariant.html

文/青山尚暉(モータージャーナリスト)

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