どこにいてもビジネス相手とタイムリーに連絡を取り合うには、安定した通信環境が必要です。日本の通信会社も国際サービスを提供していますが、データ容量の制限があったり、速度が遅かったり、料金が高かったりするので、出張先でプリペイドSIMカードを購入し、SIMフリーのモバイルWiFiルーターに入れて使用しています。1週間程度の出張者をターゲットにしたSIMプランもあるので、事前に調べておくと良いでしょう。日本から持参したスマートフォンは日本からの電話を逃さない為にSIMカードを外さず、現地SIMカードを入れたモバイルWiFiルーター経由でネッット接続しています。
また電源接続では、変換アダプターに加えて、電源延長ケーブルの持参をお勧めします。スマートフォンやルーター、タブレット、PCなどのデバイスを充電する為に、複数の電源口が必要ですが、変換アダプターを介すると1口に絞られてしまいます。またホテルによっては「なんでこんなところに電源があるの!?」という事が多々ありますので、3分岐以上の電源延長ケーブルが便利です。
欧米のホテルでは衛生上の問題で、歯ブラシが置いてないことは、あまり知られていません、また、洗面所にミネラルウォーターが置いてあるときは、「その水道水を使わない方がいいかもよ」というサインなので、口をゆすぐ時もミネラルウォーターを使いましょう。
財布やパスポートを安全に保管するのはもちろん重要ですが、万が一なくした(盗まれた)時の為に、パスポートのカラーコピーを用意しておいた方がいいでしょう。スペインと北米でパスポートを盗まれた時に、コピーを持参していたおかげで、大使館での再発行手続きがスムーズにいきました。
過去何百回も海外出張に行くときに持参しているのは、割り箸です。
日本との電話会議に備えて、ホテルの部屋で食事をする機会が多いのです。近くのスーパーで購入した食材をホテルで食べる時や、コーヒーやインスタント味噌汁を混ぜる時、複数のUSBケーブルが絡まり合わないように挟むという使い方もしています。
海外出張に持参する7つ道具
スマートウォッチ
ノイズキャンセリング・ヘッドフォン
SIMフリーモバイルルーター
電源延長ケーブル
歯ブラシ
パスポートのコピー
割り箸
海外出張の目的は観光することでも、買い物をすることでもなく、ビジネスを成功させることです。現地の人とたちと対面して、打ち合わせや交渉が必要であるわけだから、それを確実に実行する事が目的であり、その為には何を持参すべきがを考えるべきなのです。
文/越川 慎司
株式会社クロスリバー社長。元マイクロソフト役員でofficeビジネスの責任者。2017年に起業し、企業の働き方改革や海外進出を支援。週休3日で新しい働き方を実践中。
『新しい働き方~幸せと成果を両立するモダンワークスタイルのすすめ~』著