もうひとつは「ペットセーフティー」と呼ばれる小中型犬用の車載専用キャリーケース。後席に装着する場合、ベルトで前後ヘッドレストに固定し、安定した状態で安全に愛犬を乗せられる全面メッシュ状のケースですが、多くのアイテムはベルトによる装着方向に制約があり、横方向にしか装着できませんでした。
しかし、それではキャリーケースが横幅を取ってしまい、後席は人ひとりが乗るのがやっとのスペースに。となりに大型犬が乗ることなど不可能でした。そこでこの「新ペットセーフティー」は、ベルトを縦横、両方向に使える機能を持たせ、縦後方にも装着できるようにしたのです。これなら後席に人ひとりがゆったり乗車できるだけでなく、大型犬もくつろぎやすくなるのです。やんちゃな中小型犬をキャリーケースの中に、おとなしい中大型犬をシートの上に・・・という乗車方法が可能になるでしょう。もちろん、写真のようにラゲッジに軽く固定することも可能です。
しかも、愛犬が出入りできるゲートが前後2か所にあるだけでなく、飼い主が愛犬を直接さわり、なぜてあげられるよう、上部にもファスナーで開閉できる小窓を用意。使い勝手、ドッグフレンドリー度は大幅に向上しています。ブラックにオレンジ色のトリムが施されたデザインもなかなかオシャレです。
どちらも「インターペット2018」のフォルクスワーゲンブースで“参考出品”されたアイテムですが、愛犬乗車用の技ありアイテムを探しているなら、その発売を待つ価値はありそうです。フォルクスワーゲン以外のクルマにも、もちろん装着可能ですよ。
文/青山尚暉(モータージャーナリスト)