◆『トーフ デリ ゴエモン』 (リニューアル店舗)
夕方になると多くの女性が訪れる豆腐専門店。豆腐の脇役感をなくして、メインで食べられるヘルシー料理としての豆腐をコンセプトにしている。サラダと一人鍋料理の2スタイルで展開。サラダは1丁分300gほどの豆腐を使っているのでボリュームがあり、できあがった豆腐をさらに蒸しているので水分が少なく、水っぽさがない。レンジで温めるだけの一人鍋は辛い系、さっぱり系、こってり系などさまざまな種類があるが、豆腐料理でなじみ深い「四川麻婆豆腐」(598円)や、和風だしで甘味があり、クセになる味わいの「ずわい蟹 餡かけ豆腐」(648円)が人気だとか。
◆『ラ ボンバンス ご馳走デリ』 (ニューオープン、百貨店初出店)
ミシュランの星を獲得している西麻布の名店『ラ ボンバンス』が、日本料理をモダンにアレンジした、目にも楽しいこだわりのデリを展開。店ではコース料理を提供しているが、ラフな感覚で店の味を家庭で楽しめるように弁当や一品料理を揃えた。おせち料理のような華やかな「9種の和タパス」(1800円)は、珍しい和風のオードブル。
「お店でも一皿に完成された和食を提供しているが、お店の味を身近に楽しめるデリは注目度大。食材、味、見た目にこだわりながらリーズナブルに『ラ・ボンバンス』の味が楽しめる。個人的なおすすめは、『筍のグリルとカマンベールチーズ 柚子胡椒タルタル』(780円)。ピリリとした辛みのあるタルタルとカマンベールとの相性が抜群。濃厚な豆乳でだしが利いた『季節野菜のお浸し豆乳寄せ お出汁のジュレとキャビア添え』(580円)は、プリン?杏仁豆腐?というくらいのとろりとした食感の逸品」(岡部さん)
【AJの読み】ゆっくり各店を見るのなら午前中~14時ぐらいがおすすめ
どの店舗もケースの中に美しくディスプレイされていて、どれを選んでいいか迷ってしまう。デパ地下の惣菜は帰宅前の夕方に購入する場合が多いと思うが、その時間帯だと混雑していてゆっくり選ぶことがなかなかできない。午前中から昼過ぎぐらいにフロアを訪れると、美しく盛られた惣菜をゆっくりと見ることができる。平日が無理ならば休日にぜひ。一通りチェックしてお気に入りのお店が見つかれば、仕事帰りの買い物に活用できそう。
文/阿部 純子
■連載/阿部純子のトレンド探検隊