■連載/阿部純子のトレンド探検隊
小田急百貨店新宿店本館地下2階食料品フロアの洋・中華総菜売場が2月にリニューアルオープンした。30~40代の働く女性をターゲットにした売場には、見た目も鮮やかで健康に配慮した新感覚の惣菜が目白押しで、スペースを縮小したにも関わらず、売上が倍になった店舗もあるとのこと。食べる前に思わず写真を撮りたくなるような“華やかデリ”を紹介する(価格はすべて税込)。
◆『ザ・チキンマーケット』 (リニューアル店舗)
ロティサリーや焼鳥、世界各国のチキン料理を展開するチキン専門店。中でも注目がアメリカで人気のソウルフード「ワッフルチキン」(573円)。ワッフルとスパイシーなフライドチキンの組み合わせにメイプルシロップをかけて食べる(下記画像左)という新しいスタイルの一品。
ふたを取ってからボックスのまま温めて、別添えのメイプルシロップをかけてチキンの塩味とワッフル、メイプルシロップの甘みのマリアージュを楽しむ。ランチでも使えるようなアコーディオン状のパッケージはおしゃれで、楽しい気分で食べることができそう。
「アメリカでも人気のメニューだが日本ではあまりなじみがなかった。食事でもなくおやつでもなくちょっと間食が欲しいという女性独特の感覚に適応できるようなメニュー。ベルギーワッフル、スパイシーなフライドチキンにメイプルシロップをかけていただく甘さと塩味を同時に楽しむ新しい感覚の商品」(小田急百貨店 食品担当マーチャンダイザー 岡部 葵さん)
◆『サラウンド』 (リニューアル店舗)
サラダ専門店ならではの洋風、和風のサラダが常時30種類ほど並んでいるショーケースは圧巻。サラダといってもザーサイが入ったおつまみや、お酒に合うようなアンティパスト、サラダを主食にできる肉や魚が入ったグリルのようなタイプもある。注目は健康に意識を向けた「AROUND 500」と呼ばれる、500キロカロリー前後の惣菜や弁当。弁当も魚の中ではカロリーの高いサバなど多くの具材が入っていながら、500キロカロリー前後とヘルシーで、もち麦を使ってご飯のカロリーも抑えている。
「リニューアルのターゲットである働く女性は日々とても忙しく、カロリーを細かくチェックしながら買い物などできない事情もあるし、きっちりカロリー計算しながらの食事はストレスがたまってしまうことも。500キロカロリー前後の野菜をメインしたサンドイッチ、ドーナツサラダなどはとてもわかりやすい表示で、健康にも見た目にも配慮した商品」(岡部さん)
インスタ映えしそうなビジュアル系の商品も多く、“萌え断”のサンドイッチ「アートウイッチ」(432~496円)、カラフルなドーナツのような形状の「ドーナツサラダ」は要チェック。「サーモンとわさびポテトのドーナツサラダ」(486円)や「海老とディルポテトのドーナツサラダ」(510円・下記画像)はカロリーを気にする男性にもおすすめ。
かぼちゃサラダにクリームサンドクッキーとナッツをトッピングし、チョコレートソースをかけたスイーツ感覚のサラダ「ナッツとパンプキンのドーナツサラダ」(432円)は、デザートとしても楽しめそう。