ところで、ただただ料理を辛くしたいと使っている人(多いはず!)にハロルド氏からこんな提案も。
「日本は確かに消費量の多い国です。でもその楽しみ方は少し保守的かも。最初にも言いましたがタバスコは辛味もありますが、素材の味わいを引き立て料理の風味をよくするソースです。そこでバニラアイスや生クリームを使ったスイーツ、寿司や天ぷらに適量を振りかけて食べてみてください。料理の甘みや旨みをグッと際立たせ、今までにない美味しさを楽しめるはずです。また味噌、カラシ、ワサビなどとの相性も良いので、タバスコを混ぜて使ってみるのもオススメです。調味料の味に心地よいパンチを加えてくれ、こちらもクセになるはずです。私は日本に来て、天ぷら店や寿司店、さらに昨日はコージーコーナーでタバスコを使ってケーキを食べましたから(笑)」
それが証拠に、マキルヘニー社ではタバスコを使ったメニューのコンテストを行っているが、世界格好のファンから実にいろんな料理が送られてくるのだそうだ。さらにそのコンテストで優勝すれば、豊かな自然が残るエイブリー島に招待もしてもらえるのだとか。今年のコンテストは終わっているが、次回から参加してみてはいてはいかが?
また今までにない美味しさについてはマキルヘニー社でも、150周年を記念して今、樽での熟成期間を15年、ビネガーもスパークリングワインビネガーにしたタバスコを作っているという。日本での発売は未定だそうだが、発売となればぜひ入手して、その特別な味わいを楽しんでみてほしい。
「タバスコをもっと楽しんでもらえれば、食べ物に対する興味や味わい方……人生までも豊かになるはずです」(ハロルド氏)。
確かに!
取材・文/武内慎司