単にご飯を炊くだけなら、超激安のマイコン炊飯器で十分。だが、味にもこだわるDIME読者世代の最低条件として、IH加熱の5.5合炊きを検証。五ツ星お米マイスターが炊き比べた。
[テストした人]
五ッ星お米マイスター 小池理雄(ただお)さん
東京、原宿・表参道で唯一の米店「小池精米店」の3代目店主。様々なメディアを通し、お米の魅力を発信。
◎ほぼ同等ランクの炊飯器ながら、違いは歴然
そもそも炊飯器の役割は〝いかにお米のポテンシャルを生かして炊き上げられるか〟にあります。特に、しっかり水を浸漬(しんせき)させたお米を高火力で炊き上げる性能が大事なのですが、マイコン式は下から温めるだけで火力も弱い。IHなら内釜全体が熱くなるし、圧力IHなら内釜に圧力をかけ、お米の芯までしっかり炊き上げられる。旨いご飯の炊き上がりと炊飯器の価格は比例しているんですよ。
さて、今回食べ比べさせてもらった2機種ですが、ドンキさんのは、安い炊飯器って「やっぱりこうなるんだ」という感じで残念でした。一方でトップバリュのモデルはなかなか良かった。柔らかいだけでなくもっちりとした炊き上がりで、お買い得だと思いますね。
とはいえ、お米の種類や質、好みの硬さもあります。今回、ドンキさんの炊飯器は厳しい評価をしましたが、硬め好きでがっつり食べたい人にはいいんじゃないかな。
〜DIMEの視点〜
炊飯器は〝値段なり〟。U(アンダー)1万円では銅内釜+IHが精一杯。メーカーごとの個性も選択の決め手となる。