■Introduction
注文が殺到して出荷時期が遅れている、そんな人気の製品がIO DATAのネットワークオーディオ用NAS『Soundgenic』なのだ。その理由は同社のハイエンドモデル『fidata』と同じ機能で、直販価格3万7800円(税込)というハイコスパぶりが原因に違いない。『Soundgenic』には2モデルあって、2TBのHDD搭載の『HDL-RA2HF』と、1TBのSSD搭載の『RAHF-S1』直販価格8万9640円(税込)がある。
今回、借用したのはSSDを搭載した『RAHF-S1』である。2モデルは内蔵ストレージの違い以外は全て同じ仕様となっている。オーディオ用サーバー『fidata』はオーディオ用の対策をシャーシ設計から盛り込んでいるため高額になったが、本機はNASにオーディオ用の機能を加えることで低価格を実現している。その音質と操作性は一般的なNASと比較してどう違うのか?
■Design
まず、箱から出して感じるのは小さいこと。幅168×高さ43×奥行き134mm、650gなのでMac miniの上にも載せられる。これならDACと最短距離でセッティングが可能。脚は半球のゴム脚、フロントパネル右下にLEDが1個のみのシンプルなデザイン。見た目はただの黒いBOXである。電源は専用のACアダプターを使う。フロントとトップ、ボトムはヘアライン仕上げを採用。
リアには左からDC IN、USB/A端子、USB 3.0端子、リセットボタン、電源ボタンが並ぶ。