★31%がパートナーの行動をオンラインでチェックしている
自分のオンラインやデバイスにパートナーが自由にアクセスできるようになると、オンライン上での行動をさらけ出すことになり、良くも悪くも秘密が露呈することになる。全体の33%が「どちらかが、相手が共有したくないと思うものを見た」ために口論になったことがあると答えており、オンライン上の行動に関わるプライバシーや秘密が、パートナーとの喧嘩の発端になる場合もある。
また、31%が「オンラインでパートナーの動向を追うことがよくある」と認めている。また、パートナーとの関係が上手くいってない人では、このようにオンラインでパートナーの行動をチェックすると回答した人の割合は40%に上昇する。
二人の関係が悪化すると、自分のオンラインでのプライバシーに対する感じ方も変わる。たとえば、「自身のオンラインでのプライバシーが危険にさらされている」と回答した人の割合は、パートナーとの関係が上手くいっていない人では31%に対し、パートナーとの関係が良好な人の場合は15%にすぎなかった。
カスペルスキーのコンシューマ テクニカル エバンゲリストである保科貴大氏は、次のように述べている。
「デジタルの世界はふたりの絆を深めることに大いに役立ちますが、プライバシーの線引きが問題となることがあります。スマホのパスワードを教えることは、家の合鍵を渡すこととは異なります。そのスマホにはどれだけ多くのアカウントが登録されていますか?もし同じパスワードを使用していたら、それらすべてのカギを共有することになります。
パスワードはたとえ大切な人であっても、だれかと共有するものではありません。まして使いまわすべきものでもありません。秘密も隠し事ないことが信頼につながるのでしょうか。むしろ、互いのプライバシーを尊重し合うことが相手への信頼につながるのではないでしょうか。まずはプライバシーの境界を設定することから始めてみてはいかがですか。」
構成/編集部