パスワードを恋人やパートナーと共有している人はどれくらいいるのだろうか。Kaspersky Labとグローバル調査会社のTolunaは、日本を含む世界18カ国1万8000人の男女を対象にデジタルプライバシーに関するオンライン調査を実施し、恋人やパートナーとの関係性とデジタルプライバシーの境界線に関するデータを分析した。
★約半数がパートナーにアカウントやデバイスのパスワードを共有
調査の結果、全体の80%が「カップルのそれぞれが自分のプライベート空間をオンラインでもオフラインでも持つべきだ」と答えているが、「パートナーとの関係は自身のプライバシー以上に大切だ」との回答も70%にのぼった。
全体の半数は、デバイスにアクセスするためのパスワードやパスコードをパートナーに教えており、25%は「パートナーのデバイスに自分の指紋を登録している」と回答している。多くの人がプライベート空間を持つべきと思いながらも、恋人やパートナーとは、デバイスやオンラインの境界線があいまいになってきていることがわかる。
一方日本人は、「カップルのそれぞれが自分のプライベート空間をオンラインでもオフラインでも持つべきだ」と回答した人は73%であり、日本を含む世界の結果と大差はないが、「パートナーとの関係は自身のプライバシー以上に大切だ」と答えた人は56%と世界の結果を下回っている。
自分のアカウントのパスワードを教えている人は18%、デバイスのパスワードやパスコードをパートナーに共有している人は17%に留まり、「パートナーのデバイスに自分の指紋を登録している」人は16%だった。日本人はプライベートと交際関係との境界線を、海外よりもハッキリわけているようだ。