Q:「手帖に願いごとを記すにあたり、何かコツはありますか?」
ももせさん:書き方のコツは―
(1)TO DOリストにせず、気づいたらかなったという棚ぼた式で書く。
(2)障害や限界を考えずに書く。
(3)わかりやすく具体的に書く。
(4)自分が持っているものを有効利用する。
(5)努力を必要とする願いは、楽しいこととセットで書く。
(6)まわりの人のこともいっぱい書いてみる。
自分が願いを叶えて、うれしい気持ちでいるという場面をイメージするということも大事です。「したいなあ」、「あったらいいなあ」という言葉ではなく、すでに叶えて笑顔で誰かとシェアしているとか、大きく深呼吸しているとか、具体的なイメージを盛り込むとさらに願いは生き生きしてきます。
「さくっと」、「すんなり」といった形容詞や、「どんどん」、「ゆるゆる」、「すいすい」といったオノマトペを盛り込むのも効果的。
逆に決してしてはいけないのが、誰かを不幸にするようなネガティブな願い。困ったことがあっても、最後にはみんなが幸せになるという形で考えていくことも大事ですね。
Q:願いごとはたくさん書いてもよいですか?また、大きな夢を書いても大丈夫でしょうか?
ももせさん:願い事手帖がなぜいいのかというと、大量に願いを書き出していくと、必ず叶う願いがあるということなんです。
100個も書き出してみれば、数ヶ月後には必ず何かが叶っています。そうしたら、その願いに大きく○を付けて、盛大に喜ぶ。
それが重なっていくと、「あれ、自分はもしかして運がいいのでは」、「こんなこともできちゃうんだから、あれもできるんじゃないか」と思えるようになってくる。
大きな夢も、普通なら笑われそうな願いも、書いていいんです。能力が足りないとか、経験がないといったブレーキをかけて願いを変形させず、素直に心の中の願いを言葉にしていく。そうした繰り返しが、願いを叶えるための心の体力をつけていくんだと思います。
「願いごと手帖」は、1冊の手帖とペンさえあれば、すぐにでも始められるので、全く初めての人でも、理屈抜きで試してみる価値はある。また、『新版「願いごと手帖」のつくり方』には、願いがより実現しやすくなる「3アクションの魔法」や、長期間にわたり「願いごと手帖」をつけ続けた4人の女性の声も掲載されていて、実用性は抜群。本書を参考にしながら、願いの実現力を高めていくとよいだろう。
ももせいづみさん プロフィール
暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。執筆、イラスト、講演など様々な分野で活躍し、数多くのメディアにも登場。日々の暮らしの中から生まれるコラム、忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイデア、時短レシピ、生き方のアドバイスは男女問わず幅広い世代から支持を集めている。また、豊富な渡欧・渡米経験を通しての旅のコラム、旅行術、海外の暮らしやアート情報にも定評があるほか、震災復興支援のチャリティーユニットなども運営している。『働く母さんお助けバイブル』(主婦の友社)、「季節のある暮らしを楽しむ本」(だいわ文庫)など著書多数。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)