使い方は簡単で、かつできるだけ清潔に扱えるよう工夫がこらされている。まず、便器を除菌シートでふき、直に置くのが気になるようなら市販の紙製便座シートを敷く。それから、『イケベン』の上部からのびる2本の紐を持ち、便器にフィットするように置く。用を足したら、下部の2本の紐を持ち(自然に二つ折りになる)、折っていって専用の巾着袋(ポーチ)にしまう。
折りたたんでしまうと非常にコンパクトになる(約20cm四方)のが、『イケベン』のセールスポイントの1つ。(機内持ち込み可能な)やや小さめのバックパックのフロントポケットに、すっぽり収まってくれる。
ポーチにしまうと、バックパックのフロントポケットにちょうど収まる大きさ
ホテルに戻ったら、洗ってタオルで水分をぬぐい(洗濯機も使用可)、風呂場に干しておけばOK。
たたんだ際のコンパクトさもさることながら、125gと軽い点もうれしい。あれやこれやと荷物が一杯になりがちな海外旅行でも、負担感はほとんどないと言ってよい。日本トイレ協会主催の『2017年グッドトイレ選奨』で、グッドトイレアイデア奨も受賞している。公衆トイレに便座のない国に旅行・出張に行くなら、必携のアイテムとなるだろう。
なお、『イケベン』は、2018年4月6までクラウドファンディングサイトMakuakeにて、サポーターを絶賛募集中。「早割20%OFF・イケベンセット1個」コースだと、『イケベン』1個に、除菌シート、便座シート、収納ポーチが付いて、希望小売価格3240円のところ、2592円(税・送料込)で入手できる。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)