ネット銀行などの台頭で存在感が薄くなっていた地銀だが、デビットカードでは銀行としての総合的なサービスを提供することで、特色を出すことに成功している。
《デビットカード選者》
ファイナンシャルプランナー
荻野奈緒美さん
WOWOW契約アナウンサー、NHK・BS1情報番組キャスターなどを経て、CSで経済番組を担当したことをきっかけにFPに。雑誌、セミナーなどでも活躍中。
ファイナンシャルプランナー
松岡賢治さん
証券会社のリサーチ部門を経て1997年から活動を開始。情報サイトAll Aboutガイド。最新刊に『ロボアドバイザー投資1年目の教科書』(SBクリエイティブ)がある。
◎デビットカードを入り口に銀行の特典を享受する
松岡 地銀は、ATM手数料の無料化や、利用金額に応じたボーナスポイントの付与など、ユーザーの囲い込みを目指したサービスが目立ちます。
荻野 福岡銀行のような住宅ローン金利の優遇などは魅力的ですね。取引内容に応じて特典が増えるところも多く、銀行と深くつきあうほどお得になる仕組みになっています。
松岡 デビットカードを発行する地銀は年々増えているので、この機会に、地元の銀行が出しているかどうか、どんな特典があるのかをチェックしてみましょう。
◆ りそなデビットカード
貯めたポイントは共通ポイントやマイルに交換可能
国際ブランドはVisaの1種類だが、貯まるポイントによって2種類のカードがある。ひとつは「りそなクラブポイント」が貯まるもの。月間利用金額の0.5%相当のポイントに加え、給与振込口座の指定や外貨預金の預け入れによるポイント、年間利用額に応じたボーナスポイントも発生する。「りそなクラブポイント」はTポイントや楽天スーパーポイント、nanacoポイントほか、20種類以上のポイントと交換ができる。もうひとつはJALマイレージバンクと提携した「りそなデビットカード〈JMB〉」で、利用金額200円ごとに1マイル貯まる。
[ ココがおすすめ!]
2017年10月にリニューアルしタッチ決済が可能に。「りそなクラブポイント」は馴染みがない人が多いだろうが、ポイントの交換先の多さで高い評価に。(松岡)