先日、祖母が入院した。「年齢が年齢なので」なんて考えたが見事復活。無事退院し、日常生活へ戻った。
そんなバタバタした日々のなか、足を運んだのがアスカネット。写真とデジタルテクノロジーを融合させたデジタルフォト専門会社である。
写真をキーに様々なビジネスを展開中、そのなかで最も力を入れているのが「メモリアルデザインサービス事業」。言ってしまえば、遺影写真を作る仕事である。
市場占有率は30%、日本全国の葬儀に使用する約3人に1人の遺影写真を加工している。年間約33万人分というから驚き! もちろんシェアは日本一だ。
「遺影写真は亡くなってから葬儀までの短い時間で作らなくてはならないんです」とフューネラル事業部の青砥さん。
時間短縮を可能にしたのが、デジタルテクノジーの進化だ。アスカネットは全国の葬儀社と独自のネットワークを結ぶ。日本各地にある2300の葬儀社には、アスカネットから提供されるスキャナー、プリンタ、ネット回線の一式を組み込んだ機械が置かれる。
■ココがポイント!
葬儀社スタッフは喪主から渡された故人の写真をスキャナーに配置。写真は自動的にスキャニングされ、アスカネットに届く。喪主の要望を書いた指示書とともに、スタッフが加工を行う。
実際に加工している様子を見学したが、そのテクニックは秀逸。Adobe社の写真加工ソフトPhotoshopを使い、瞬時にアナログ写真をクリーニング。場合によっては、少し若返らすために皺を消す。服を着替えさせることもあると云う。
見学中、斜めを向いた顔を正面に加工するところも目撃できた。その時のマウス、キーボードを操るスピードの速さったらないわけで。