キレイな写真を撮りたい、あるいはもっと深くカメラを楽しみたい。
そう思い立ったなら、「絞り」「シャッタースピード」について、ちゃんと理解しなくてはなりません。なぜならこの2つは、写真において極めて大事な要素である露出(明るさ)に大きく影響するからです。絞りとシャッタースピードを理解し、自分で調節が出来ないようでは、カメラを扱っているとは言えません。
逆に、この2つの概念を理解すれば、写真が一気に楽しくなります。何やらよくわからない項目をカメラが自動で設定して写真を撮らされるのと、キチンと理解して自分のイメージのままの写真を撮るのでは、満足感は段違い! この快感を知ると、ずっぽし写真の魅力に取り憑かれます。
今回はその2大要素のうちのひとつ、シャッタースピードについて解説します。
■シャッタースピードとはシャッターが開いている時間
ファインダーや液晶モニターに「1/125」などと表示されている値がシャッタースピードです。
写真は、レンズから入ってきた光がセンサーにあたり、その画像を写し出すものです。普段はセンサーの前のシャッターが閉じており、シャッターボタンを押すことでシャッターが開きます。開いたときに飛び込んでくる光が写真になるのです。
そのシャッターが開いている時間が数字で表されていて、単位は秒。シャッタースピードが「1/125」なら、シャッターが開いてセンサーに光があたる時間は1/125秒ですよ、ということを示しています。
■速さを変えると明るさが変わる!
センサーは光を浴びている間、その光を蓄積します。なので長く光にあたるほど、写真は明るくなるという寸法です。
光自体の強さが変わる、または絞りなどの設定を変えるといったような他の要素に変化がないのであれば、シャッタースピードを遅くするほど写真は明るくなります。逆に、1/250→1/500→1/1000とスピードを上げていくと、写真は暗くなります。