■普段の買い物は「長く使える質の良いものを少数」
ではとてつもなく欲しいわけではないが、必要性などからものを買うときには、基本的に何を重視して購入しようと判断しているのだろうか。松岡氏は次のように話す。
「衣類や靴・バッグなどは、30代後半になってからは、ベーシックで合わせやすく、5年ほど使える質の良いものを少数そろえるようにしています。安さ重視で選ぶと『気に入らなかったらまた買おう』という気持ちになり、実際すぐ買い換えてしまうことが多かったためです。安いからといって油断すると買いすぎるということもあります。家電製品もデザインが綺麗でシンプルなものを選ぶようにしています。自分の生活空間にあったら気分が良くなり、長年大切に扱えるものを少数そろえていくうちに、だんだん必要以上に物が欲しくなくなりますし、結局は一番経済的であると思っています」
どうしても欲しいものは買う方向で。衝動買いは先手必勝。さらに通常は、長く使える質の高いものを少数そろえる。毎日の何気ない買い物時のヒントにしてみよう。
取材協力
ライツワード FP事務所代表 松岡 紀史さん
お金とストレスなく付き合える方法を広めことを目標に、神戸で活動する独立系ファイナンシャル・プランナー。金融情報やチャートに振り回されるのではなく、家計の改善や貯金習慣の構築など、堅実で安心できる解決策を提案している。
http://lightsword-fp.com/
取材・文/石原亜香利