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厚底でも軽くて転がるように走れるHOKA ONE ONEのスポーツシューズ『クリフトン4』

2018.03.20

「HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)」。なんだかミョーに耳に残る言葉だが、実はこれ、スポーツシューズのブランドの名前。ニュージーランド・マオリ族の言葉で「Time to Fly(さぁ、飛ぼう!)」という意味だとか。

まだ国内ではあまりなじみのないブランドかもしれないが、「HOKA ONE ONE」は海外のトレイルランやトライアスロンの世界では、よく知られた存在だ。2017年ハワイで開催されたトライアスロンの世界大会では、HOKA ONE ONEのシューズ使用率がトップになるなど、過酷な環境のレースシーンにおいて、すでに高い信頼を得ているブランドなのだ。

特徴は何と言っても〝ぶ厚い〟ミッドソール。単純に考えて、クッション性が高いと想像はつくが、このシューズの特徴は〝厚くても軽い〟という点だ。

一般的にシューズのミッドソールには「EVA」というクッション素材が使用されている。ひとくちに「EVA」といっても製法の違いなどにより、軽さ、クッション性能に大きな差が出る。「HOKA ONE ONE」のシューズにはその中でも、クッション性が高く、加えて反発性も持ち合わせた「EVA」を選んで使用しているのだ。

さらに走ることにおいて不必要な部分をそぎ落としたデザインすることで軽量化。ラバーも必要な部分だけに配置することで、厚くても軽いソールを実現している。

マーケティングマネージャーの青木亮輔さんは語る。

「これまでのシューズ作りの観点で言えば、ソールを薄くすることで靴を軽くしてきた、という歴史があります。実際、軽いシューズを好むトップランナーが、ソールが薄くて裸足みたいなシューズを履いて走っているのを見たことがあると思います。確かにスピードを出すには有利だと思います。また、一般の市民ランナーの間でも『薄いのは速いこと』いうイメージが浸透しており、薄いソールのシューズを履き、トレーニングやレースに出場することも多いようです。でもこれは諸刃の剣みたいところがあって、脚への負担が大きくなります」

「薄いから速く走れる」というのは必ずしも事実ではないし、しかもそれをみんな分かっている。でも「もしかしたらソールの薄いシューズを履いたら、速くなるかもしれない」という幻想がそうさせているところもある。一般的にランニングシューズには、その目標タイム、ペースによって、上級者~初級者用がある。それがあるゆえに「今このモデルだから、次はひとつ上のレベルのモデルを」という気持ちになることもあるのだろう。

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