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雪道を走ってわかったスバル『XV』の走行性能の高さと課題

2018.03.16

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

 先日、スバル『XV』を岩手から青森の降雪地帯で試乗した。雪の残った市街地や高速道路、山道などが中心だったが、山道では全面、雪に覆われた区間もあった。雪に覆われていたり、凍結した路面では慎重な運転をしなければならない。急加速、急ハンドル、急ブレーキは禁物だ。

■機械として優れているか ★★★★(★5つが最高点)

 ふだんはアスファルトの上ばかり走っているので、真っ白な路面が現れると、緊張してくる。ソロリソロリと走り始める。慣れてきたところで、少しペースを上げた。路面をしっかりとグリップしているのは、装着されているブリヂストンのスタッドレスタイヤと『XV』の4輪駆動システムによるものだ。

 また、雪道を走るのに大切な最低地上高も『XV』は200mm確保されているので、ボディの下面が引っ掛かってスタックするような心配もない。雪道を走る場合に必須なのは、スタッドレスタイヤと4輪駆動システムだけではなくて、実は雪面とボディが擦れることのない最低地上高の確保なのである。道路の除雪が行き届いていても、駐車場や路地から幹線道路に出るような場合に雪の塊に引っ掛かってしまってはそれより前に進めない。

 また、駐車場に停めている間に雪に積もられてしまっても、十分な最低地上高が確保されていないと積もった雪が邪魔になってしまって、そこから動けなくなってしまう。今回そうした眼に遭わずに済んだのは200mmのおかげだろう。同社の『アウトバック』や『フォレスター』に標準装備されていたオフロード走行モード「X-MODE」が、今回試乗した『XV』にも新たに装備された。

 この「X-MODE」をオンにして走ると、路面状況をクルマが判断して、それに見合ったエンジンのパワー特性や変速タイミング、4輪への駆動力配分などを電子制御で自動的に変化させる。特に、急な登りと下りの傾斜で効力を発揮する。アスファルトでない路面でも、有効に働く。

 この「X-MODE」と同じ考え方による電子制御デバイスは、ランドローバーをはじめとする多くのヨーロッパメーカーがすでに装備しているもので、スバルでも『アウトバック』や『フォレスター』に次いで『XV』に装備された。200mmの最低地上高と「X-MODE」。この2つの要素は、雪道走行では鬼に金棒だ。実際に走ってよくわかった。さらに付け加えれば、高速道路でのアイサイトの働き具合とそれをドライバーに伝える表示がわかりやすくてインターフェイスに優れているのも一日の長がある。

「アイサイト」は前車追従機能が全速度域をカバーするようになったし、他のスバル車と同様に歩行者保護エアバッグも装備される。運転支援と安全面では他をリードしているのは強みだ。もちろん、走りも悪くない。それらの点からは、アウトドア・アクティビティーやウインタースポーツを楽しむためにコンパクトSUVを探している人に真っ先に『XV』を勧めたい。

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