また、室内の快適性も向上。車内の温度差を解消し後席への空調性能を高めるスリムサーキュレーター(HV Xのみ)、初採用となる女性にうれしいエアコンの風が直接顔に当たらないように配慮されたエアコンルーバーの採用がポイントだ。
モアスペース系と呼ばれるだけあって、室内空間のゆとりはハンパじゃない。身長172cmの筆者のドライビングポジションを基準に後席に着座すれば、頭上に270~280mm(後席スライド位置による。N BOX270~280mm)、ひざ回りに115~340mm(後席スライド位置による。N BOX240~450mm)ものゆとりがあるのだから広々。さすがにパッケージング命!のセンタータンクレイアウト採用のN BOXには敵わないものの、セダンタイプにはもう戻れない世界がそこにある。
使い勝手面でN BOXを凌ぐ点は後席を格納したときのフロア形状。N BOXはフロアの低さが災いし、けっこうな角度と段差ができてしまう。しかしスペーシアはやや角度はつくものの、N BOXに比べフラット。使いやすいのはこちらのほうだ。