◆東京・京都・大坂を対象エリアに順次拡大
「MIMARU東京 上野NORTH」はオフィスビルをコンバージョンしたホテルだが、4月にオープンする「MIMARU東京 赤坂」は新築のホテル。「MIMARU」は東京・京都・大坂を対象エリアに順次拡大していく予定で、現在開発中のホテルは17棟。上野NORTH、赤坂以外で今年だけでも日本橋水天宮前、上野EAST、上野稲荷町、京都堀川六角、京都新町三条のオープンを予定している。
「キッチンを設けて外食だけでなく部屋で家族や友人と夕食を取ることができ、各アクセスへの足回りの良さと飲食施設が近くある場所であれば、施設の中にあえて飲食を取り入れる必要がないということが当社のアパートメントホテルのコンセプト。それにより運営効率が高まると考えており、最低40室以上あればビジネス上やっていけると判断、敷地面積は最低100坪程度から開発し、大手のホテルと競合することなく用地を取得することが開発推進の強み」(コスモスイニシア 代表取締役社長 高木嘉幸氏)
上野NORTHでは4人部屋と6人部屋だが、赤坂では5人部屋を設けるなど、施設によってタイプは分かれる。上野NORTHはベッドが備え付けだが、赤坂はソファーベッドタイプ、和室のスペースに布団を敷くタイプなどさまざまなタイプを作り、どのタイプが評価されるか見極めた上で今後どのタイプをメインにするか決めていくとのことだ。
【AJの読み】お泊り女子会にも使えるかも
その街に住むという感覚のアパートメントホテルが海外では多く存在するが、訪日外国人客の増加で日本でも徐々に増えつつある。自炊ができてランドリーもあり、リーズナブルで泊まれるなどメリットも多い。旅館は家族やグループが一室で泊まることができるが、都市部の場合はツインやダブル、シングルなどのビジネスホテルやシティホテルが主流で、「MIMARU」のようにグループ客に特化した宿泊施設は、外国人だけでなく東京観光、京都観光に訪れる日本人にもニーズが高いと思われる。最近注目されている「お泊り女子会」にも使えそう。
文/阿部 純子
■連載/阿部純子のトレンド探検隊