BBソフトサービスが2016年に行ったインターネット詐欺リポートでは、10代の約13%が10万円以上の被害に遭っていることが分かった。スマホ利用が進む未成年。子を持つ親が、子どもをインターネット詐欺から守るための方法を探る。
■10代の約13%が10万円以上の被害に
BBソフトサービスが10代から60代までの180人に対し、2016年9月に行ったインターネット詐欺被害の実態についてアンケート調査では、詐欺被害で最も多かったのは「ワンクリック詐欺」で71.7%。「偽メールによる個人情報搾取」が40.0%、「偽のSMSによる個人情報搾取」が31.1%、「ネット通販詐欺」20.6%と続いた。
年代ごとの被害額を見てみると、10代で10万円以上の金額被害が13.3%あることが分かった。調査では10代のスマホ利用割合は約7割にも上っていることから、スマホで気軽にサイトを閲覧し、詐欺に遭うケースが多いことが想定される。また、子どもから「振り込んで」と言われ、親がサイトの確認を怠ったことで詐欺に遭った例もあったという。
■最も多い被害ルートは「不正な広告」・ウイルスソフトでは検知できず
インターネット詐欺被害に遭う経緯は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトやフィッシング詐欺サイトなどを閲覧してしまうことにある。それらのサイトに訪れた経緯で最も多かったのは「不正な広告」で31.7%だった。次いで「検索やリンク」24.4%、「メールのリンクや添付ファイル」が22.8%、「検索サイトでの上位表示」19.4%と続く。
BBソフトサービス株式会社の担当者によれば、このインターネット詐欺は、通常のウイルスソフトでは検知できないのだという。
「インターネット詐欺とは、インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称です。加入に同意していないのにも関わらず、有料会員登録をしたと通知がきて、その代金を請求するワンクリック詐欺、他のウェブサイトを装うことで、個人情報を入力させるなどして、だまし取るフィッシング詐欺、ネットショップで商品未発送によって代金を不正に得る詐欺などがあります。
しかし、これらのインターネット詐欺は、コンピューターウイルスが使用されない場合も多いため、一般的なセキュリティー対策ソフトでの検知がむずかしいのが現状です」