Q:現地特有のエチケットや治安の問題など、あらかじめ把握しておくべき注意点はありますか。
大山さん:「これからボリビアに旅行される皆さんに特にお伝えしたいのは、文化の違いを受け入れていただきたいということです。
ボリビアは、近隣諸国から土地を奪われ続けてきた歴史の背景から、よそ者をあまり快く受け入れない気質があります。しかし仲良くなってしまえば心を開いてくれて人懐こくとても優しい人たちです。
ですが、郷に入りては郷に従えの精神は決して忘れず、現地の人の生活を尊重してください。カメラに撮られたりすることを嫌がる人も多いので、気をつけてカメラを使いましょう。
また、ボリビアは中南米の中でも社会情勢が不安定で、ストライキやデモは日常茶飯事です。ツアーをしていてもよく道が封鎖されたり、2〜3時間動けないということもよくあります。車の事故や故障で動かなくなることも多々あります。
中南米の他の国と比べて命の危険を感じるほど治安が悪い国ではありませんが、時間と心に余裕を持って旅をしてもらうのが良いと思います。
スケジュール通りに進まなくても、予測不能な場面に出くわしてしまってもそれも旅の醍醐味で、トラブルを楽しんでもらえるくらいの心意気があると良いかもしれません。
注意点や持っていくモノなど、あげたらたくさんあるのですが是非ガイドブックを見て頂けるとその辺は詳しく書いているので役立つと思います!是非文化の違いを肌で体験し、ボリビアを好きになって帰ってきてほしいです!!」
いかがだっただろうか? これを読まれて、ウユニ塩湖にますます行きたい気持ちが募ったかと思う。より詳しい情報は、大山さんが携わって刊行された書籍『ウユニ塩湖完全ガイド』(Only One Travel著、ライツ社刊)に網羅されているので、一度目を通してから旅に臨むとよいだろう。
大山奈津美さん プロフィール
大学卒業後、大手旅行会社に4年勤務した後、パナマ共和国にある旅行会社に転職。主にパナマとペルー・ボリビアを行き来する生活を2年以上経験。セールスや現地ガイドや通訳、コーディネート業に携わる。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)